[市場動向]

ストレージベンダーの最新動向を知る!

2013年5月1日(水)河原 潤(IT Leaders編集委員/データセンター完全ガイド編集長)

ストレージベンダーの動向 小規模ながらも独自技術に強みを持った専業ベンダーがしのぎを削る群雄割拠の時代が過ぎ、今日、ストレージ市場の主導権を握るのは大手システムベンダー。各社とも次世代ITインフラの中核コンポーネントに位置づけて性能・機能の強化を図っている。以下では、主要ベンダー4社のストレージ戦略を概観する。

主要ベンダー動向 1 EMCジャパン
ビッグデータに軸足
格納・管理・活用の網羅へ

巧みな買収によって、ストレージ専業ベンダーから情報インフラ分野の総合ベンダーへの転換を推し進めるEMC。しかし祖業であるストレージを軽視しているわけではもちろんない。大規模ミッションクリティカル用途向けのSymmetrixシリーズ、中堅向けのVNXシリーズを中心に、幅広い製品ラインを展開する。例えば、容量や処理性能を柔軟に変更できるのが特徴のスケールアウト型NAS「Isilon」や高速アクセスが持ち前のフラッシュストレージ「Xterm」などだ(これらは買収で加えた製品/技術である)。

これらの汎用製品に加えて、データ重複排除を備えた「Data Domain」と「Avamar」の両バックアップ製品、分散処理基盤Hadoopのディストリビューション「Greenplum HD」が加わったDWH用データベース「Greeenplum」、マイクロソフトSQL Serverに特化した「EMC FAST Cache」など用途特化の製品群も揃える。

クラウドストレージ(オブジェクトストレージ)も提供している。「Atmos」がそれで、EMCがクラウドサービスとして提供するほか、EMCのCelerra、CLARiX、Symmetrixといったストレージを使って、プライベートのクラウドストレージを構成できる。今後も自社開発や買収などにより、ストレージ製品を強化する。3月には、すべてをフラッシュ技術で構成したスケールアウト可能なストレージアレイ「XtreamIO」を開発中であることを公表した。

主要ベンダー動向 2 日本IBM
ワークロードごとに
特化したシステムを用意

IBMは、ストレージの製品ビジョンとして「Smarter Storage」を提唱している。単なるキャッチフレーズとも言えるが、ストレージの導入・運用に伴う複雑性の排除を追求する考えを表明したものだ。その一環として、ユーザー企業の規模や用途に即したラインアップを整備している。

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