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日立システムズがDevOps視野にアジャイル開発に本腰、自社パッケージから

2013年8月13日(火)志度 昌宏(IT Leaders編集部)

ITサービス会社の日立システムズが、アジャイル開発への取り組みに本腰を入れる。顧客企業からの「より早く」といった開発要求が高まっていることに応えていくために、DevOps(開発と運用の連携)を視野に、組織としてのアジャイル開発体制の確立を目標にする。まずは、自社製パッケージの開発現場で取り組むほか、自社システムのリニューアルの一部を2013年度入社の新入社員にアジャイル開発で担当させる。

アジャイル開発は、日立システムズが自社開発しているパッケージ製品から適用していく。受託開発するシステムに比べ、複数の顧客から挙がってくるニーズに合わせた機能追加など、システム改善のサイクルが短いためである。

並行して、2013年度入社の新入社員、約50人を対象に、アジャイル開発に取り組ませ、将来のコア人材に育てる。13年度が社内システムのリニューアル開始時期にあることから、2カ月程度の小規模案件を、ネット上で開発を進めるソーシャル・コーディングで担当させる。開発からテスト、コードの公開・評価までを繰り返す。

今回の取り組みでは特に、開発したプログラムのCI(継続的インテグレーション)と、そこでの自動化を検証する。同社が開発するパッケージ製品では、パラメータによって各種機能を設定する仕組みになっており、そのパラメータ設定のパターンに沿ってテストしなければならない。パッケージの品質を高めながらリリース頻度を高めるためには、テスト工程の自動化が不可欠との考えだ。

CIを自動化するために、OSS(オープンソース・ソフト)に独自ツールを組み合わせた仕組み作りを進めてきた。基幹系システムでは、顧客の仕様に合わせてテスト仕様を作成するため、この流れに沿った仕組みが必要になる。2013年9月にも仕組みを本番稼働させ、テストの自動化を徐々に進める予定である。

CIの仕組み作りでは副産物もあった。インターネット接続が制限された環境でOSSを活用するためのノウハウの蓄積である。OSSのほとんどが、インストール時の認証や必要なモジュールの追加など、インターネット接続を前提にしているが、日立システムが手がける基幹系システムの開発現場では、セキュリティやガバナンスの観点からインターネット接続を制限しているケースがある。今後は、こうしたOSS活用ノウハウも提案力の強化につなげる。

「早く・安く」は顧客に共通のニーズだが、そのサイクルは顧客のビジネスによって異なってくる。日立システムズは今後、アジャイルな開発体制をベースに、同社顧客層が求める要求サイクルにあったDevOpsな開発・運用体制の確立を目指す。

 

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