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[市場動向]

最適化が進むデータセンターファシリティ、その最新動向を知る

2015年4月30日(木)渡邉 利和

この10年でデータセンターファシリティのありさまが大きく変化した。ITシステムの進展に省電力といった環境要件も加わり、データセンターの設計が根底から変わっていった。現在は変革が一段落して、課題の中心はよりきめ細かな最適化の実現にある。ここでは、目的にマッチしたデータセンター選定を行うにあたってユーザー企業が押さえておくべき、データセンターファシリティの最新潮流を解説する。

要件とコストのバランスが変化

 かつて、メインフレーム時代のデータセンターは高信頼性や堅牢性が第一で、効率やコスト削減については「求められる信頼性/堅牢性/セキュリティレベルを満たしたうえで、可能な範囲で」という一種の努力目標にとどまっていた。いわば、「金に糸目は付けない」という性格の、きわめて重要かつ特殊なファシリティであると位置づけられていた。

 銀行などの金融機関の基幹業務システムに関しては、現在でもこうした事情は特段変化していない。だが一方で、数的には圧倒的に多数を占めるまでに成長した、いわゆる“ネット系ビジネス”のためのサーバー群では、金融機関と同等レベルの信頼性までは要求していないし、運用コストに関しても同等レベルの支出を想定してはいない。

 昔のデータセンターはきわめて高レベルの信頼性を要求する限られたユーザーが対象だった。それがITの進展と普及によってデータセンターの利用者もより一般的なビジネスユーザーまで拡大し、その結果、信頼性などの要件とコストのバランスも以前とは様変わりしている。当然ながら、データセンター事業者側ではこうしたニーズの変化および多様化への対応に注力している。

 コスト削減といっても、単純に品質を下げて「安かろう悪かろう」という形にすることを望んでいるユーザーはさほど多くはない。基本的には、「品質はより高く、コストはより低く」という相対的な高コストパフォーマンスの実現が望まれているわけだ。それに応えるために、データセンター側では効率の改善によって無駄なコストを極限まで省いていく必要がある。これは、データセンターファシリティの設計・建設といった初期コストから日々の運用監視・管理のランニングコストまで多岐にわたる取り組みとなっている。

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