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米AppleがiOS 9を公開、マルチタスクや開発環境を強化

2015年6月10日(水)IT Leaders編集部

米Appleは2015年6月9日、「iOS 9」を公開した。iPadにおいて、2つのアプリケーションを同時に使用できるようにした。改良した開発環境も提供する。機能面では、音声入力を使ったアシスタンス機能「Siri」を改良したほか、メモやNews、マップなどのアプリケーションも強化した。

 iOS 9は、iPhone 4s以降と、第5世代のiPod touch、iPad 2以降、iPad mini以降を対象にしたiOSの最新版。2015年秋から提供する予定だ。

 基盤機能として、バッテリー利用を最適化し駆動時間を延長できるほか、低電力モードなどを改良。ソフトウェアアップデートではインストール時に必要な容量が減らしたほか、「Install Later」機能により端末を使っていないタイミングにアップデートできるようになる。セキュリティ面では、パスコードを強化し2段階認証を内蔵する。

 iPadに搭載した場合は、マルチタスク機能により2つのアプリケーションを同時に利用できるようになる。「Slide Over」機能では、スワイプすればアプリケーションを終了せずに別のアプリケーションを同時に使える。「Split View」機能では、2つのアプリケーションを横に並べて使える。「Picture-in-Picture(PIP)」機能では、FaceTimeでビデオ会話をしながら別のアプリケーションを使える。これらのマルチタスク機能はAPIを使ってサードパーティー製アプリケーションも利用できる。

 入力面では、「Multi-Touchジェスチャー」機能を追加し、よりスムーズにテキストを選択・編集できるようにした。「Shortcut Bar」では、使用中のアプリケーションに合わせたアクションを表示することで入力を容易にする。

 開発者向けSDKでは、ホームセキュリティシステムなどを開発するための「HomeKitプロファイル」を提供する。クルマの中でiPhoneを使うための「CarPlay」が無線に対応したほか、自動車メーカーがCarPlay内のアプリケーションを開発するためのサポートも提供する。健康管理アプリケーションを開発するための「HealthKitデータポイント」も強化した。

 プログラミング言語の「Swift 2」では、高速なアプリケーションを作成するための新機能を搭載。コンパイラーと標準ライブラリーは、2015年後半にOSS(Open Source Software :オープンソースソフトウェア)として提供する。

 Siriは新しく設計され、文脈に沿ったリマインダー機能や、写真やビデオの新しい検索方法を搭載した。利用者の使用パターンを基に推奨するアプリケーションや連絡すべき相手を自動的に提案したり、予定に対して交通状況を考慮して出発すべき時間を知らせたりが可能になる。

 内蔵アプリケーションについては、「メモ」のデザインを刷新。指でスケッチを描いたり、To-Doリストの進捗を確認するためのチェックリストを作成したり、写真を直接取り込める。

 「News」では、利用者が興味のある記事を学習して、共有・保存する関連コンテンツを提案する。デジタルパブリシングフォーマットである「AppleNews Format」を採用し、カスタムタイポグラフィーやギャラリー、オーディオ、ビデオなどをサポートする。

 「マップ」では、交通機関網と時刻表に対応する。地図上で地下鉄駅の入口/出口を表示したり、電車や地下鉄、バス、徒歩を組み合わせた経路を表示したりできる。「Nearby」機能により、飲食やショッピングなどの情報を検索すると近くにある関連施設を表示する。当初は、ニューヨークやシカゴ、サンフランシスコベイエリア、ロンドン、ベルリン、トロント、北京、上海など一部の主要都市にのみに対応する。

 iOS 9のベータソフトウェアとSDKは、iOSデベロッパプログラムのメンバーを対象に、developer.apple.comで提供が始まっている。

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