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地域金融機関向け個人ローン審査支援システムのタブレット対応版を発売─アイティフォー

2016年6月20日(月)IT Leaders編集部

アイティフォーは2016年6月17日、地域金融機関を対象に個人ローン審査支援システムのタブレット端末対応版を発売した。渉外担当者が訪問先で個人ローンの申し込みを受け付けられるようになり、機会損失を防止できるうえ、きめ細かいローンの取り扱いが可能になる。

 アイティフォーは、地域金融機関の渉外担当者向けに、訪問先でタブレット端末を使って個人ローン申し込み受付を可能にするシステムを提供する。「書かせない、入力させない、入力しない」を開発コンセプトにしており、申し込み者と渉外担当者双方の利便性を考慮している。

 個人ローン申し込みの際の多数の項目への属性情報の入力を、キャッシュカードの口座番号で照会して属性情報を入力する「キャッシュカード認証」で自動化することで、入力時間を短縮できる。認証は、顧客が口座取引のある地域金融機関が対象だ。

 キャッシュカード認証で得られない、申込者の業種や関係人情報などの情報は、渉外担当者がメニューから選択式で入力できるため、渉外担当者自身の入力時間も削減できる。受付時間は短縮しつつ、審査に使う情報量を減らさないため、これまで通りの審査ができ、信頼性を損なわない。

 本人確認用の免許証など、コピーが必要な書類はタブレット端末のカメラで撮影して審査支援システムのサーバーへ保存する。申込者の印鑑は不要で、タブレット上で1回署名をすることでローンの申し込みを完了できる。

 セキュリティ面では、タブレット端末での表示は機密情報の運用に適したシンクライアントの技術を用いている。タブレット端末にはデータを蓄積せず、セキュアブラウザ越しにシステムの画面を表示することでセキュリティを確保し、端末紛失などによる情報漏えいを防止する。Android、iOS、Windowsの各種端末に対応している。セキュアブラウザにはソリトンシステムズの「Soliton SecureBrowser」を利用している。

 個人ローン審査支援システムのタブレット端末対応版の価格は、800万円(税別)から。アイティフォーは、1年間で30システムの受注を目標にする。今後は、基幹システムなどと連携して、ローンの申し込みから振り込みまでを一気通貫で行える仕組みへ発展させることにより、フィンテック(金融テクロノジーのこと、ファイナンスとテクノロジーを併せた造語)としての製品化を予定しているという。

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