[技術解説]

英ARMに3.3兆円の価値はあるか?
ソフトバンクが未来を託すARMの実力を知る

2016年9月9日(金)笹田 仁(IT Leaders編集部)

ソフトバンクによる巨額買収で話題になった英ARM。孫正義社長は「IoTがもたらす非常に重要なチャンスをつかむ」ために3.3兆円を投じるという。実際のところ、ARMにその価値はあるのか? だとすればCIOやITリーダーはその事業や製品を理解しておくべきだろう。そこでARMの実力や事業内容を解説する。

 ARMのプロセサは、スマートフォンの世界で絶対的なシェアを誇っている。ARM自身の調べによると、販売されているスマートフォンのうち95%が同社のプロセサを搭載している。例えば米Appleの「iPhone」は初代から一貫してARMプロセサを使い続けている。一部の例外はあるものの、Android搭載のスマートフォンも同様だ。

 PC用プロセサで高いシェアを持つ米Intelは、省電力型のx86プロセサ「Atom」のスマートフォン版を投入して、この市場でのシェア拡大を図ろうとしてきた。しかし2016年4月29日にスマートフォン向け「Atom」シリーズの製造を止めると発表している(組み込み機器向けの供給は続ける)。

 一方、2016年8月19日にIntelはARMとの提携を発表。Intelが保有する世界最先端の半導体製造技術を使って、ARMのプロセサを製造することを決めた。巨費を投じて作り上げた半導体製造工場の稼働率を少しでも上げるための、苦肉の策である。技術力はもちろん、IT業界に強い影響力を持つIntelを持ってしても崩せないのがARMの牙城である。

 では、スマートフォンの世界を制したARMプロセサとはどのようなものなのか? そもそも、それを製造しているARMとはどういう会社なのだろうか?

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