[新製品・サービス]

ファナックが盤石のパートナー体制でIoTプラットフォーマーへ

2016年9月15日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

非IT企業のIoTプラットフォームといえば、米General Electric(GE)の「Predix」が思い起こされるが、日本からも2016年12月に登場する予定だ。それが、ファナックの「FIELD system(フィールド・システム)。2016年8月29日に都内で開催されたファナックのパートナーカンファレンスには、200社・500名以上の来場者が集った。産業用機器・ロボットのリーダー企業であるファナックが、IoTプラットフォーマーとして産業界にどのような影響を及ぼしていくのか、注目されるところだ。

製造現場にAIを提供

(写真1)フィールド・システムを説明するファナックの稲葉善治会長

 ファナックが提供を予定しているフィールド・システムは、製造現場にAI(人工知能)を提供するためのプラットフォームだ。AIに加え、エッジコンピューティングやコネクテッド(つなぐ)技術により製造現場の最適化を実現する。「エッジ・ヘビー」という考え方に基づいて考案されたもので、シスコシステムズ、ロックウェル・オートメーション、プリファード・ネットワークスという3社が開発に協力している。

 シスコは、同社が掲げるIoTの仕組みである「フォグ・コンピューティング」のアーキテクチャーを、ロックウェルはロボットや制御装置の管理システムを、プリファードは特許を持つ製造業向けAIの技術をそれぞれ提供し、フィールド・システムを作り上げた。遅れてNTTグループが、ネットワークインテグレーション、アプリケーション開発の分野で協業している。

 そのフィールド・システム、産業機器や産業ロボットからの様々なデータを、工場の近くに設けられたエッジ・コンピューターで処理・分析する。共有する必要のある情報のみをクラウドに送るため、分析結果がリアルタイムに近い形で得られるうえ、ネットワークの負荷やセキュリティリスクを最小限に抑えられる(図1)。

(図1)ファナックの考えるフィールド・システムの仕組み
拡大画像表示

 これで実現できる成果のひとつが、ファナックが以前より取り組んできた「ZDT(セロダウンタイム)」だ。各種データの分析結果から故障の兆候をいち早く察知し、危険な部位を交換することで製造ラインの停止を回避する。それだけでなく、機械学習による稼働効率の向上など、工場の全体最適化が期待できる。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】目指すは日本のGEか?
  • 1
  • 2
関連キーワード

ファナック / IoT / 製造

関連記事

ファナックが盤石のパートナー体制でIoTプラットフォーマーへ非IT企業のIoTプラットフォームといえば、米General Electric(GE)の「Predix」が思い起こされるが、日本からも2016年12月に登場する予定だ。それが、ファナックの「FIELD system(フィールド・システム)。2016年8月29日に都内で開催されたファナックのパートナーカンファレンスには、200社・500名以上の来場者が集った。産業用機器・ロボットのリーダー企業であるファナックが、IoTプラットフォーマーとして産業界にどのような影響を及ぼしていくのか、注目されるところだ。

PAGE TOP