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NTTデータが国産ソフトウェアロボット「WinActor」でRPA市場に参入

2017年1月23日(月)IT Leaders編集部

工場で活躍する産業ロボット(機械型ロボット)のごとく、オフィスで活躍するのがソフトウェアロボットとも呼ばれるRPA(Robotic Process Automation)。IT分野の新たなマーケットとして欧米では早くから注目されてきたが、日本でもNTTデータが2017年1月23日、RPAに本格的に取り組むことを発表した。

 「20世紀におけるマネジメントの最も重要な貢献は、生産における現場労働者の生産性を50倍に引き上げたことだった。21世紀においてマネジメントが実施すべき最も重要な貢献は、知的労働者の生産性を同様のレベルに引き上げることである」(ピーター・ドラッカー、1999)。

 この言葉を待つまでもなく、ホワイトカラーの生産性向上は重要かつ急務。そんな中で今年、普及が進みそうなITの1つがRPA(Robotic Process Automation)である。これまではKPMGコンサルティングやPwCコンサルティング、アクセンチュアなどコンサルティング会社がソリューション提供に力を入れてきたRPAだが、1月23日にはNTTデータがRPAソリューションの推進チームを発足させたと発表した。

 RPAとは、ソフトウェア型の仮想ロボットがパソコン上の操作や作業を記憶し、それによって人の操作を代行する(=自動化する)ソフトウェアの総称、または概念。事前設定したルールに則って、適切な時間にアプリケーションを起動・操作したり、例えば画面表示を読み取る機能を使って、あるアプリケーションの表示をアプリケーションに入力するといった操作などを自動化できる。

 NTTデータはNTTアドバンストテクノロジーが開発したRPA「WinActor (ウィンアクター)」を中核に、AIや音声認識技術、感情分析技術によって顧客対応を支援する「Madomado」、OCRソフト「Prexifort-OCR」などを組み合わせて、RPAソリューションを提供する。

 ただしEPAはツールを導入すれば即、使えるようになるソリューションではない。そのため同社は、5部署計40名体制からなる部門横断型の推進チームを設置した。参加する部門は第二公共事業本部 第四公共事業部、技術革新統括本部 技術開発本部、技術革新統括本部 生産技術部、金融事業推進部 技術戦略推進部、ビジネスソリューション事業本部 BPOビジネス推進室。

 第四公共事業部がRPAの提供や動作シナリオ作成サービスを、技術開発本部はAI技術を使った高度な分析・判断に基づく業務自動化を、生産技術部はシステム開発や運用保守に関わる自動化を、といった役割分担である。金融事業推進部 技術戦略推進部は金融機関向け、BPOビジネス推進室はアウトソーシングサービスにRPAを活用する。

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