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【Special】

IoT/ビッグデータ/AI連携時代のデータ管理の核となるソフトウェアベースのオブジェクトストレージ

2017年3月28日(火)

昨今、ディープラーニング(深層学習)を中心としたAI(人工知能)への関心が高まっている。ただ、その精度を維持し、高めていくためには大量のデータを与えて学習を続けさせる必要があり、IoTとの連携が欠かせない。こうしたビッグデータを安全かつ経済的に蓄積し、柔軟に活用するための新たなデータマネジメントが求められている。この課題に対応する「CLOUDIAN HyperStore」について、クラウディアンが「データマネジメント2017」のセッションで解説した。

IoT/ビッグデータ/AI連携で求められるデータマネジメントの3つの条件とは

クラウディアン株式会社 取締役 COO 本橋 信也 氏

 IoTは自動車・交通、設備、スマートシティ、製造・スマート工場、小売り・広告・マーケティング、医療・ヘルスケア、金融・コマースなど、現実社会のあらゆる営みと結び付き、世の中のビッグデータ化に拍車をかけている。

 クラウディアン 取締役COOの本橋信也氏は、「こうしたビッグデータはもはや人間の扱える量を超えており、AIと組み合わせることが必然となっている」と説く。

 AIにもさまざまな手法があるが、近年、特に注目されているディープラーニングで画像や映像を判別・認識し、分類・整理すれば、ビッグデータが人間の扱うことのできるスマートデータとなる。また、ディープラーニングの精度を高めるためにはより多くのデータを投入して学習させることが必要であり、また、そのビッグデータを収集するためにはIoTが必要というように、IoT/ビッグデータ/AI相互の循環的な連携が欠かせないものとなる(図1)。

図1:IoT/ビッグデータ/AI相互の連携は必然の流れ

 では、こうしたIoT/ビッグデータ/AI連携を支える次世代インフラには、どのようなデータ管理が求められるのだろうか。本橋氏は、IoTに対しては「インターネット経由で安全にデータにアクセスするためのハイブリッドクラウド」、ビッグデータに対しては「大量で複雑なデータを活用するためのメタデータ」、AIに対しては「ビッグデータを柔軟に操作するためのAPI」の3点を挙げる。

 そして、これらの要件に応えるべくクラウディアンが提供しているのが、SDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義によるストレージ)の概念に基づいたオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」である。

 CLOUDIAN HyperStoreの最大のポイントは、Amazon Web Services(AWS)が提供しているクラウドストレージ「Amazon S3」と同等のストレージシステムを構築・運用できることにある。いまやクラウドの世界で業界標準となったAmazon S3はAPIを広く公開することで、多様なアプリケーションや周辺サービスのエコシステムを築いている。「そうしたS3 API対応のアプリケーションを改修することなく、クラウドと自社データセンターをハイブリッドで使い分けながら、まったく同じ手順でCLOUDIAN HyperStoreを活用していただける」と本橋氏は強調する。

オンプレミスとクラウドをまたいだポリシーベースの相互運用を実現

 CLOUDIAN HyperStoreが実現するソフトウェアベースのオブジェクトストレージとはいかなるものなのか、その特徴をさらに掘り下げてみよう。

 本橋氏がまず挙げたのは、大量の非構造化データへの対応である。従来のデータベース処理では活用できなかった文書や画像、動画などの非構造化データは企業データ全体の80%を占め、年率50%で増加していると言われている。今後、IoTによるセンサーデータが加わることで、増加ペースはさらに加速していくことになるだろう。CLOUDIAN HyperStoreは、こうした非構造化データを大量に保存するのに適している。

 さらに、CLOUDIAN HyperStoreは、これらのビッグデータに対してインターネット経由で直接アクセス(読み書き)することができる。従来のストレージで構築していたインターネットアクセスの3層構造(HTTPSサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバー)は不要となる。

 加えてメタデータとの一体化も重要なポイントだ。本橋氏は、「CLOUDIAN HyperStoreは階層構造のフォルダでデータを管理する従来のストレージのファイルシステムとは異なり、すべてのデータにID を割り当ててフラットに格納する」と説明する。これらのデータを管理するデータがメタデータであり、CLOUDIAN HyperStoreは例えば写真データに対して、ファイル名や撮影日、サイズ、撮影情報、ISO感度、デバイス、撮影場所などのカメラ等が自動的に付与するメタデータのほか、写っている人数、同伴者、背景や動作の説明などユーザー自身で独自のメタデータを付与し写真データとセットで管理することが可能だ。

 こうした特長を持つCLOUDIAN HyperStoreは、先にも述べた通り、パブリッククラウドと連携してハイブリッドクラウドとして使える。「オンプレミスのCLOUDIAN HyperStoreで運用しているデータのうち、一定期間アクセスがなかったものをAmazon S3またはそれに準拠したクラウドストレージに自動転送するなど、ポリシーベースによるシームレスな相互運用を実現できる」(本橋氏)。

 加えて、CLOUDIAN HyperStoreは、数百種類と言われるS3 API対応アプリケーションをAmazon S3と同じ手順で利用できる。特に引き合いの多い企業IT向けアプリケーションとして、ファイルをオブジェクトに変換してキャッシュや圧縮を行う「FOBAS」、利用頻度の少ないファイルを自動的に階層化する「ZiDOMA data」、ファイル仮想化により端末にデータを残さずセキュリティを確保する「Shadow Desktop」、ビッグデータ分析用の大量データを保管する「Hadoop MapReduce」「Apache Spark」などが紹介された。

 本橋氏は最後に、「IoTやAI向けの特殊なソリューションではなく、企業ITに馴染みの深いワークロードに柔軟に活用できるストレージとして定着を図っていきたい」と、CLOUDIAN HyperStoreのさらなる拡販に向けた意気込みを示した。


●お問い合わせ先

クラウディアン株式会社

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-11-6 ラウンドクロス渋谷6階
TEL:03-6418-6466
URL:http://cloudian.jp/

 

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