[調査・レポート]

経理以外でも82%が請求書の処理で出社、請求書1枚に費やす時間は52分─Sansan調査

2021年2月15日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Sansanは2012年2月12日、同社が実施した「請求書に関する業務の実態調査2021の結果を発表した。調査によると、経理・財務部門以外の人でも、82%が請求書に関連した業務で出社している。月平均96枚の請求書を受領し、1枚の請求書処理に関わる業務時間は約52分である。

 Sansanは、2021年1月19日から2021年1月20日にかけて、オンライン上でのアンケート調査「請求書に関する業務の実態調査2021」を実施した。請求書を取り扱う業務を担当するオフィスワーカー(1000サンプル)が回答した。調査の目的は、請求書の受領業務が業務部門に与える影響とコストを明らかにすることである。

 調査によると、請求書関連業務を行うために勤務先に出社する必要があると答えた人は全体の83.7%を占めている。営業や企画・マーケティングなど非経理部門に限っても約82.5%が出社を強いられている(図1)。

図1:経理・財務部門以外の人の82%が請求書関連業務のために出社している(出典:Sansan)図1:経理・財務部門以外の人の82%が請求書関連業務のために出社している(出典:Sansan)
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 受領している請求書の半数以上が紙であると回答した人は90.3%を占めている。一方、電子受領が半数を超える人は9.8%しかない。

 請求書発行企業から請求書のフォーマットを指定されたことのある人が、過半数を超える(図2)。請求書のフォーマットは発行元に依存し、受領側の一存では電子化が進まない。

図2:請求書発行企業から請求書のフォーマットを指定されたことのある人が過半数を超える(出典:Sansan)図2:請求書発行企業から請求書のフォーマットを指定されたことのある人が過半数を超える(出典:Sansan)
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 請求書に関する業務は、受け取り、開封、振り分け、内容確認、申請など複数の工程に分かれている。それぞれにかかる時間を調べた結果、1枚の請求書の受け取り、支払い、請求書の保管までの一連の作業に費やす時間は、約52分だった(図3)。

図3:1枚の請求書の受け取り、支払い、請求書の保管までの一連の作業に費やす時間は約52分である(出典:Sansan)図3:1枚の請求書の受け取り、支払い、請求書の保管までの一連の作業に費やす時間は約52分である(出典:Sansan)
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 1カ月の請求書の平均受領枚数は、96.08枚だった。請求書1枚の処理に要する約52分を掛け合わせると、企業は平均して毎月約5000分(約83時間)を請求書の処理に要している。

 電子インボイスについては、勤務先の61%が対応を前向きに検討するなど、電子インボイスの普及に対して、前向きであることが分かる。

 なお、Sansanは、取引先が発行した請求書をオンラインで受領できるようにするサービス「Bill One(ビルワン)」を運営している(関連記事Sansan、請求書の受け取りとデータ化を代行するクラウドサービス「Bill One」を発表)。取引先から受け取った請求書の原本をユーザーに代わって保管する「倉庫保管オプション」も用意している(関連記事Sansan、クラウド請求書受領サービス「Bill One」に「倉庫保管オプション」を追加)。
 

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