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サンフロンティア不動産、財務会計と管理会計を統合、Oracle Cloud ERP/EPMを採用

2022年8月9日(火)IT Leaders編集部

サンフロンティア不動産が、部門別採算のアメーバ経営を推進すべく基幹システムを刷新した。「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(Oracle Cloud ERP)」と「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management(Oracle Cloud EPM)」を採用し、財務会計/管理会計を統合した。日本オラクルが2022年8月8日に発表した。

 サンフロンティア不動産(本社:東京都千代田区)は1999年に創業した、都心の小・中模オフィスビルに特化した不動産運営を主事業とする企業である。また、ホテル運営や貸会議室などの運営も行っている。

 同社ではこれまで、部門ごとに作成する損益計算書に基づき経営企画部門が数字を配賦していたが、手作業でのデータ転記が発生するなど、データ連携や業務効率の点で懸念があった。また、財務会計と管理会計のデータを一致させるため、経理部門ではマニュアル作業に時間を費やしていることも課題だったという。

 こうした課題の改善や解決のため、基幹システムの刷新を決定。刷新にあたって重要視したポイントとして次の3つを挙げる。

  1. 小規模部門別採算制度(アメーバ経営)を推進できる仕組みであること
  2. 23社のグループ企業を単一のクラウドで管理でき、M&Aによる企業統合の迅速な対応が可能であること
  3. システム運用負荷を軽減しながら拡張性を保持すること

 上記のポイントを満たす製品として、日本オラクルのクラウドERP「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(Oracle Cloud ERP)」と「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management(Oracle Cloud EPM)」を採用した。クラウドERPの導入・構築をADX Consulting(アデクスコンサルティング)が支援し、導入に伴う業務改善コンサルティングをグローウィン・パートナーズが担った。

 両製品の導入により、アメーバ経営に必要な詳細データを補助元帳レベルで一元管理し、財務会計に必要なデータのみを総勘定元帳に連携できるようになった。また、四半期ごとのクラウド(SaaS)の機能アップデートによって、変化への対応力が向上し、オンプレミスと比べてシステム運用の負荷も減ったという。

 基幹システムの刷新についてサンフロンティア不動産は、「経営の根幹であるアメーバ経営を進化させながら、現場の業務効率化を同時に図る必要があった。マニュアル作業を介さずに、財務会計と管理会計のデータをクラウド上で統合できることも重要な要素だった」と説明している。

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