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三洋化成工業、基幹システムをSAP S/4HANAで刷新、国内6社で本番稼働を開始

2023年8月31日(木)IT Leaders編集部

三洋化成工業(本社:京都府京都市)は、基幹システムをSAP S/4HANAで刷新した。2023年4月にシステム構築が完了し、同年8月に本社を含む国内6社で本番稼働を開始した。システム構築を支援したNTTデータ グローバルソリューションズが2023年8月30日に発表した。

 三洋化成工業は、京都府京都市に本社を置いて機能化学品の製造・販売を行う化学メーカーである。自動車、住宅、化粧品・パーソナルケア、電子・半導体、医療などの分野に3000種類以上の製品を供給している。

 同社は、メインフレームをベースにした基幹システムを20年以上にわたって運用してきた。しかし、ブラックボックス化している部分が多く、2024年にホストコンピュータが保守終了を迎えるのを機に基幹システムの刷新を決定した。

 刷新プロジェクトでは3つの目的を掲げた。(1)環境変化に柔軟に追従できるシステム(業務の標準化・スリム化の徹底、ERPと連携する外部システム・クラウドサービスの積極的活用)、(2)柔軟で多様な働き方を支えるシステム(ペーパーレス/テレワーク)、(3)基幹業務システムの再構築によるデジタル技術を活用した競争力の確保である。

 検討の結果、SAPジャパンのERPアプリケーション「SAP S/4HANA」を採用。システム構築を、グローバル化学メーカーでの導入実績を多く持つNTTデータ グローバルソリューションズが担当した。

 「業務をパッケージの標準機能に最大限合わせる。どうしても要件が合わない業務では、ERPとの連携を意識しながらSaaSや外部システムを活用する」(三洋化成)という方針の下、アドオン開発を最低限に抑えることでシステムの安定稼働を指向した。

 ERPの適用範囲は全業務領域にわたる。財務会計、管理会計、販売物流管理、購買管理、生産管理、品質管理などのコアモジュールに加え、複合倉庫における各種の在庫移動処理・管理を支援する「SAP EWM(Extended Warehouse Management)」を導入し、ERP内で倉庫棚番を管理できるようにした。

 2023年4月にシステム構築が完了し、同年8月に本社を含む国内6社で本番稼働を開始した。また、S/4HANAによる刷新と合わせて、業務系のワークフロー基盤にNTTデータ イントラマートの「intra-mart」を導入したほか、ペーパーレス化に向けて、ウイングアーク1stの「SVF」「invoiceAgent文書管理」「invoiceAgent TransPrint電子取引」などの帳簿管理製品を採用し、ERPとの連携を図っている。

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