日立ソリューションズ・クリエイトは2024年1月18日、「人材・スキルマッチングサービス」を販売開始した。同年1月31日から提供する。キーワードから社内の特定分野・技術に詳しい有識者を検索できるSaaSで、「社内のだれに聞いたらよいのか分からない」「他部署の人となかなか知り合えない」といった課題を解消するとしている。最少500人から利用可能で、価格は1利用者あたり月額300円から（利用人数により変動）。
日立ソリューションズ・クリエイトの「人材・スキルマッチングサービス」は、キーワードで組織内の特定分野・技術に詳しい社員を検索できるSaaSである。リモートワークの割合が増えている中で、「社内のだれに聞いたらよいのか分からない」「他部署の人となかなか知り合えない」といった課題を解消するとしている（図1）。
図1：「人材・スキルマッチングサービス」の概要（出典：日立ソリューションズ・クリエイト）拡大画像表示
利用者が技術用語などのキーワードで検索すると、それに詳しいと思われる社員を「有識者」としてリストアップする。Microsoft 365と連携し、Outlook/Teamsを経由して直接コンタクトを取れる（画面1）。
画面1：「人材・スキルマッチングサービス」の画面イメージ（有識者の検索結果を表示）（出典：日立ソリューションズ・クリエイト）拡大画像表示
社内の人材データベースには、業務で利用するOutlook/Teamsの発言データから、事前に登録したキーワードをAIが自動で抽出することで、社員が有する技術・知識の情報が蓄積される。データベースは常時自動更新により、最新の情報から有識者候補をリストアップする。
「文書や情報を検索するのではなく、知識を持つ『人』を検索し、経験・勘に基づいたノウハウといった暗黙知も共有する。有識者・経験者から直接話を聞くことで、質問の範囲外の知識やアドバイスも得られる」（日立ソリューションズ・クリエイト）
同社社員（営業、SE、スタッフ部門）2544人が参加し、2023年7月～9月に同サービスの検証を行っている。検証では参加者が「社員の業務効率の向上」「エンゲージメントの向上」「組織力の強化」についてそれぞれ評価を回答している。
社員の業務効率の向上については、課題・相談したいことがあった社員の約6割が「簡単に探すことができた」と回答。「今後、有識者を探す際に手間が削減できる」という回答もあった。
エンゲージメントの向上については、同サービスを利用して相談を受けた側の約5割が「モチベーション向上につながる」と回答。組織力の強化については、約6割の社員が「部門を超えたコミュニケーションの活性化につながる」と回答している。
人材・スキルマッチングサービスは最少500人から利用可能で、価格は1利用者あたり月額300円から（利用人数により変動）。
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