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NTTデータGSL、SAP S/4HANA 2023年版の導入テンプレートを2024年秋から提供

将来の納品遅れを予測して通知する新機能に対応

2024年3月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は2024年3月12日、ERP導入テンプレート「GBMT for use with SAP S/4HANA」の新版を2024年10月予定で提供開始すると発表した。対象のS/4HANAバージョンは、SAPジャパンが2023年10月に提供を開始した2023年版で、例外的な事象を通知する「Situation Handling」など新機能に対応している。販売目標は2024年度に3件、3年後に12件。

 NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)の「GBMT for use with SAP S/4HANA」は、SAPジャパンのERPアプリケーション「SAP S/4HANA」を短期間・低コストで導入するためのテンプレート製品である。製造業販社、専門商社、小売業に向けて、日本企業の業務プロセスに必要な機能を選んで実装している。現在までに60社以上の導入実績があるという。

 2024年10月予定で提供する同テンプレートの新版は、SAPジャパンが2023年10月に提供を開始したS/4HANAの現行バージョン(2023年版)に対応する。現行版は、例外処理の通知や組み込み型のAIなどの新機能を備えており、テンプレートはこれらを含めて導入を支援する。

 同テンプレートでサポートするS/4HANAの新機能をいくつか挙げている。「Situation Handling」は、ビジネスにおける個々の状況に対して処理を行う機能で、例外的に検知した事象を通知する。例えば、予算超過や契約期間の終了、数量契約の消費などによって業務上で例外的な事案が生じた際に、即座に担当者に通知する。例外の通知先も設定できる(画面1)。

画面1:「Situation Handling」による通知画面例(出典:SAPジャパン)
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 また、「Embedded Machine Learning」は、担当者が問題発生時に行った例外対応処理と、原因となったデータをAIが学習し、例外対応処理を自動化する。例えば、過去に納品の遅れが目立ったケースを学習し、将来の納品遅れ予測についてユーザーに警告することが可能。

 「例外処理は、これまで長年現場で業務に携わってきた担当者が感覚的に察知し処理することが多かった。しかし、こうした担当者が退職後、新任の担当者が気づくことが難しく、重大なミスにつながってしまう」(NTTデータGSL)。S/4HANAの現行版およびテンプレート新版では、蓄積された経験則や知識、ノウハウを人ではなくシステムが継承することで、人材不足や人材育成の課題を解決するとしている。

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