[木内里美の是正勧告]

レガシーと言うなかれ(vol.9)

2009年6月5日(金)

編集部によると、本号の特集は「プラットフォーム」だという。そこで今回はプラットフォームに関するエピソードを書いておこう。 「システム費用を30%下げよ」─。経営トップからのミッションを受けて、筆者が情報システム部門の責任者になったのは、2001年のことである。その時、何からどう手をつけるかというシナリオを全く持っていなかった。それほど唐突で異例な人事だった。

それまで利用部門にいた筆者にすれば、情報システム部門という組織の表面的なことは分かるが、深くは知りえない。実態を把握しないことには、改革の絵を描けないので、異動して3日間はシステム部門のスタッフが日々、何をやっているかをひたすら観察した。その後、保有しているIT資産を見て回った。重装備された自社施設の中でメインフレームを中心とするコンピュータと周辺装置が動いており、別のエリアには分散化されたサーバー群が無機質な灯りを点滅させていた。

費用を大幅に下げるためには構造を変えなければならない。大まかにコストを調べると、メインフレームとクライアントPC関連が圧倒的な割合を占めていた。まずはこの2つから手をつけなければならないことは、明らかである。

結論を言えば、現役として稼働していたメインフレームを捨て、全面再構築によりオープンシステムに移行することを決めた。併せて付加価値をもたらしていないインハウス業務をアウトソースすることを決め、実施した。

メインフレームを捨てた理由

時々、「どのようにメインフレームを捨てることを決めたのか」と聞かれるが、実に簡単な理屈である。

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