[技術解説]

パフォーマンスを支える4つの技術―Oracle 11g R2、その実力を解剖する Part 4

2009年11月24日(火)

性能を最大限に引き上げるインメモリー技術と自動チューニング 検索や更新のパフォーマンス(性能)をいかに高めるかは、昔から変わらぬDBMSの重要なテーマである。情報システムの大規模化や複雑化が進む一方の現在、その重要性は一層、高まっている。パート4ではインメモリー技術やSQL文の自動チューニング機能といった、「パフォーマンス」の側面から、Oracle Database11g R2の技術を解説する。

Oracle Databaseは信頼性を損なわずに拡張性や可用性を高めるのと並行して、パフォーマンスの向上に力を入れてきた。増大する一方のデータを、高速に更新・検索するニーズに応えるのと同時に、大容量化・低価格化が進む半導体メモリーの利点を享受できるようにするのが骨子だ。

ここではその主要技術として、(1)メモリー上にDBを展開して処理を高速化する「TimesTen In-Memory Database(IMDB)」、(2)クエリー処理を分割して並列で実行する「In-Memory Parallel Query」、(3)データウェアハウス(DWH)アプライアンス「Oracle Exadata」、(4)SQL文などの自動チューニング機能、について解説する。

機能改良・強化を重ねOracleとの親和性向上

TimesTen IMDBは、2005年6月に企業買収によって得たインメモリーDB製品である。買収後、4年の開発期間をかけて、Oracle Database とのデータ型の共通化やSQL構文の互換性の強化、Oracle DatabaseのネイティブAPIであるOCI(Oracle Call Interface)のサポートや、ODBC/JDBCだけでなくPro*C、PL/SQLといったオラクル独自の開発言語のサポートなどを実施してきた。これによりOracle Databaseを使用しているアプリケーションの多くで、TimesTen IMDBが使えるようになった。

TimesTen IMDBは単独で稼働するが、Oracle Databaseと連携させることもできる。「Oracle In-Memory Database Cache」がそのための機能であり、Oracle Databaseの表に対する「キャッシュ表」をTimesTen IMDB上に定義すると、自動的に双方のデータベースの同期をとる。この機能は、Oracle Databaseのオプション製品として提供している。

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