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日立ソフト、ITシステム障害原因分析の「RevenueMax Ecsia」に機能追加

2010年4月7日(水)IT Leaders編集部

日立ソフトウェアエンジニアリング(以下、日立ソフト)は2010年4月6日、システム障害の対応状況の進捗を管理する「RevenueMax Ecsia(レベニューマックス エクシア)」のログ収集における操作性向上と障害発生時の通知機能強化を図り、「RevenueMax Ecsia V1.4」として同日より販売を開始すると発表した。これにより、同製品はシステム障害に関する一連の作業を効率よく行うことができ、ITシステムの早期復旧と運用コスト削減を可能にするとしている。

「RevenueMax Ecsia」は、システム監視サーバからのイベント情報(障害発生情報)を取得し、「障害原因解析」「障害ナレッジ検索」「障害対応進捗管理」の各機能を連携させて過去の障害情報から障害原因を類推し、IT障害原因究明時間の短縮を実現する製品である。今回、新たに同社の「Ioperation(アイオペレーション)」と「TELstaff(テルスタッフ)」との連携機能を追加し、ITシステムの障害復旧の時間短縮を実現している。

■ 分散サーバ管理統合運用ツール「Ioperation」との連携機能

従来「RevenueMax Ecsia」では、システム障害の切り分けに必要なログの収集やサーバに対する操作に関して、作業内容をドキュメントファイルで提示するのみで、実行は各サーバに対してコマンドを発行する必要があった。そして「Ioperation」は、業務毎、機能毎に設置された複数のサーバへのコマンド実行を、一元管理するWebインターフェースからGUI化したメニューを選ぶだけで一括操作できる製品である。今回、「Ioperation」と連携することで、「RevenueMax Ecsia」から直接「Ioperation」の操作画面を起動し、日本語で表示されたメニューを選ぶだけでコマンドを実行できるようになった。これにより、サーバへのログイン、コマンド入力が不要となり、ログ収集などの必要な操作をスムーズに行うことができる。

■ 総合通報管理システム「TELstaff」との連携機能

「TELstaff」は、システム監視ツールや運用ツールからのアラームなどを、時間に応じた多彩な通知メディアへ、伝えたい人だけに確実に自動通知する製品である。従来「RevenueMax Ecsia」では、利用者が能動的に画面を閲覧することで対応状況の把握を行っていたが、「TELstaff」と連携させることで、「RevenueMax Ecsia」側から自動的にインシデント(システム運用における障害対応の管理単位)の新規登録時や更新時などの進捗状況を担当者にメールで通知することができる。

「RevenueMax Ecsia」の機能は次のとおり。

  • 【障害原因解析機能】
    過去の障害との相関をチェックし、完全に一致するものがなくても類似の障害情報を提供。
    発生した障害イベントとの類似判定をするための推測ルールを設定可能。
    イベント情報に含まれるキーワードをあらかじめ登録し、マニュアル等のナレッジ類に対して「ナレッジマッチング」を行うことで、障害原因ルールが登録されていないイベント情報からもナレッジ情報を参照することが可能。
  • 【障害ナレッジ検索機能】
    散在する過去の障害対応情報を収集、蓄積、検索可能。
    過去の障害に紐付けられたナレッジを「障害原因解析」と連携して提供。
  • 【障害対応進捗管理】
    障害発生から対応内容を登録、対応状況の進捗を管理。
    障害対応の内容は障害ナレッジ検索より検索可能、対応手順としても蓄積。
  • 【分散サーバ環境統合運用ツール連携機能】(今回追加)
    ログ収集やサーバ操作をコマンド実行可能 。
  • 【総合通報管理システム連携機能】(今回追加)
    進捗状況をその都度メールにて通知 。

「RevenueMax Ecsia」の標準価格(税込)は次のとおり。

「RevenueMax Ecsia Manager」(Adapter含む、10ノードライセンス付き)は、714万円~。
「RevenueMax Ecsia Manager/Tracking」は、157万5000円~。

「RevenueMax Ecsia」
http://hitachisoft.jp/products/ecsia/

日立ソフトウェアエンジニアリング
http://hitachisoft.jp/index.html

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