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[新製品・サービス]

NICT、Web情報分析システム「WISDOM」を開発、分析サービス開始

2010年8月10日(火)

独立行政法人情報通信研究機構(以下、NICT)の「けいはんな研究所 知識創成コミュニケーション研究センター」では2010年8月9日、5億を超える日本語Webページを対象に、発信者の分析、評価情報の抽出、対立する情報の抽出など、さまざまな観点からの分析が可能なWeb情報分析システム「WISDOM」(Web Information Sensibly and Discreetly Ordered and Marshaled)を開発、「WISDOM」の分析サービスを正式に開始すると発表した。これまでWebから評判情報を検索するシステムはあったが、評価情報に加えて発信者や対立する情報など多様な観点から分析できるシステムは「WISDOM」が世界初となる。

現在、ブログなどに代表される消費者発信メディアの普及により、多様な商品やサービスに関するクチコミ情報など、今まで得られなかったような情報が簡単に手に入るようになった一方で、不正確な情報や、偏った情報も流通しており、情報の信頼性を判断しつつ有効活用することが難しくなってきている。

「WISDOM」は、NICTが独自に収集した5億を超える日本語Webページを対象に、任意の話題に対して外観、発信者、内容という3つの観点からの分析を行うことができる。「WISDOM」にはNICTで新たに開発したWebのコンテンツを対象とした「情報発信者分析技術」、「評価情報抽出技術」、「主要・対立・対比情報抽出技術」が用いられている。これらの技術により、従来の検索エンジンでは難しかった、特定の話題に関するさまざまな立場の発信者の意見や対立する情報を俯瞰的に提示することで、多様な観点による偏りの少ない情報を元にした判断が可能となる。

【情報発信者分析技術】
情報発信者を見つけるために、「情報発信者抽出技術」と「情報発信者専門性分析技術」を採用。「情報発信者抽出技術」は、Webページを発信しているサイトの運営者や、ページ内のコンテンツの著者を、自動的に抽出する。「情報発信者専門性分析技術」は、ある情報発信者の特定のトピックについての専門性を分析し、専門性の高い順に順位付けする。

【評価情報抽出技術】
「この商品は優れている」、「あの制度には反対だ」というような意見や評価を自動的に抽出し、それが肯定的か否定的かの評価極性を判定する技術である。

【主要・対立・対比情報抽出技術】
与えられたトピックに関してWeb上で主にどのようなことが言われているのか、さらに、それに対立、対比されていることがあるのか、ということを抽出する手法である。

「WISDOM」の特徴は次のとおり。

  • たとえばWEB上でどういう人々がどんなことを発信しているかを把握できる。
  • WEB上に主にどのような情報があるのかが一目でわかる。
  • 検索結果中の発信者の分布や、発信者毎の意見の分布がわかる。
  • さまざまな立場の発信者の肯定的・否定的な意見を読むことができ、分析対象に対する理解を深めることができる。

NICTは今後、個別の分析技術の更なる精度向上を図るとともに、常に最新の話題に対応できるよう継続的に分析対象を更新していく。また、現在は日本語だけを対象としているが、英語版および中国語版の開発を進めていくとしている。


Web情報分析システムWISDOM
http://wisdom-nict.jp/

知識創成コミュニケーション研究センター
http://www.nict.go.jp/index-J.html

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