NTTデータ ビズインテグラルは2010月9月3日、クラウドの利用によりIFRS(国際財務報告基準)対応を早期に実現できる連結会計ソリューション「連結クラウド」を発表した。「連結クラウド」は、ディーバとの業務提携により提供された連結パッケージ「DivaSystem 9」と新製品である「DivaSystem GEXSUS」を同社がOEM化し、「Biz∫会計」と連動させ、NTTデータの「BizXaaS プラットフォームサービス」を利用することで実現するソリューションである。提供開始は、2011年度第1四半期(4月~)からの予定。
連結システムを提供するIFRS対応新ソリューション「連結クラウド」は、2015年を目途に進められている日本会計基準のIFRS適用に向け、IFRS対応した連結会計が必要となる企業グループを対象にしている。
「連結クラウド」は、グループ各社における個別会計を行う「Biz∫会計」(2010年10月にリリース予定)、企業グループの総勘定元帳を統合化する「Biz∫G元帳」(「DivaSystem GEXSUS」のOEM)、グループ全体の連結会計を行う「Biz∫連結」(「DivaSystem 9」のOEM)、システムを稼働させるクラウド基盤「BizXaaS プラットフォームサービス」、および専門家によるIFRS財務諸表組替サービスから構成されている。
「連結クラウド」のメリットは次のとおり。
連結会計に必要なパッケージをクラウドで提供
- 「Biz∫会計」:IFRS対応した完全マルチテナント型の会計パッケージ。
- 「Biz∫G元帳」:各グループ企業の総勘定元帳を一元管理。科目や品目等、グループ企業ごとに異なるコードも変換しコード体系の統一も実現する。
- 「Biz∫連結」:グループの連結会計処理のためのパッケージ。グループ全体の四半期開示や早期決算等を支援する。
各企業のIFRS対応状況に合わせた利用形態を提供
- ① IFRS対応し自社でシステムを所有する企業:「Biz∫G元帳」へ情報連携し「連結クラウド」を利用。
- ② IFRS対応するが自社でシステムを所有しない企業:「Biz∫会計」を利用し「連結クラウド」を利用。
- ③ IFRS対応せず、従来のシステムを利用する企業:従来のパッケージから「Biz∫会計」へ情報を連携し、その情報を「IFRS組替サービス会社」を通し「連結クラウド」を利用。
「Biz∫G元帳」によるグループ経営の見える化の実現
- ① 仕訳単位での連結会計情報の生成により、グループ経営活動の見える化を行う。
- ② コードの一元化によるグループ会計情報の標準化と統合的グループ経営を実現する。
- ③ 連結会計情報と販売情報などの統合による戦略的意思決定と企業グループ経営品質を向上させる。
クラウドサービスによる提供
- NTTデータが提供するクラウド基盤「BizXaaS プラットフォームサービス」上に構築、提供され、初期コスト、導入期間、運用コストを削減する。「BizXaasプラットフォームサービス」は、NTTデータが提供する企業や自治体等エンタープライズ向けのパブリック(共同利用型)クラウドサービスである。ビジネスで必要とされる各種業務アプリケーション(SaaS)、アプリケーションを柔軟に構築・カスタマイズして提供できるプラットフォーム(PaaS)、高い信頼性とセキュリティのインフラサービス(IaaS)をワンストップで提供する。
なお、NTTデータ ビズインテグラルは2015年までに3000社の導入を目指すとしている。
NTTデータ ビズインテグラル
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