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大容量ファイルの受け渡しを安全に、高速転送プロトコルのSkeedが秘密分散ソフトと協業

2018年2月6日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Skeedは2018年2月6日、イノベーション・ファームと協業し、両社のネットワーク技術を活用した情報セキュリティ製品を開発すると発表した。イノベーション・ファームの秘密分散技術とSkeedの高速ファイル転送技術を連携させることで、大容量ファイルの受け渡しを安全に行えるようにする。

図1●Secure Explorerの概要(出所:イノベーション・ファーム)図1●Secure Explorerの概要(出所:イノベーション・ファーム)
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 イノベーション・ファームが開発した秘密分散保存ソフト「Secure Explorer」と、Skeedのファイル転送プロトコル「SkeedSilverBulletProtocol」(SSBP)を連携させる。これにより、遠隔地同士で大容量ファイルを安全に受け渡せるようになる。価格は未定だが、年額制で利用できるようにする。

 前提となるSecure Explorerは、秘密分散技術を用いたファイル管理ソフトである。Windowsのエクスプローラ風のUIを持つソフトで、ファイルを保存すると、裏でリアルタイムに秘密分散技術を用いて3分割し、それぞれをクラウドストレージやUSBメモリーなどに分散保管する。ファイルを開く際には、Secure Explorer上のファイルアイコンをクリックすると、分散保存したファイルを持ってきて復元する。

 Secure Explorerは、ランサムウェア対策を目的に開発したソフトである。秘密分散によって3分割して分散保存することで、手元にはファイルの実態がなくなるため、ランサムウェアによって暗号化されたりすることがなくなるという理屈である。同社にはもともと、分散PortKeyと呼ぶ、秘密分散技術を用いたバックアップソフトがあるが、この技術をランサムウェア対策に応用した。

 Secure Explorerの秘密分散技術は、3つに分割した欠片のうち、2つが揃っていれば、元のファイルを復元できる。このため、システムダウンやハードディスク障害などによって1つの欠片にアクセスできなくなっても元データを復元して利用できる。一方、セキュリティの事故によって1つの欠片だけが漏えいしても、元データは復元できない。

 Secure Explorerの分散保存先として利用できるストレージの種類は、ハードディスク、USBメモリー、クラウドストレージ(Microsoft Azure Blob StorageまたはAmazon S3互換ストレージ)、SFTPサーバー、である。今回のSkeedとの協業では、ファイルの分散保存先として、Skeedのファイル転送ソフトへのインタフェースを追加する。これにより、ファイルを高速かつ安全に受け渡せるようにする。

 送信者がSecure Explorerを介してファイルを転送し、受信者がSecure Explorerを使ってファイルを受け取る。この際のファイル転送プロトコルとしてSkeedのソフト(SSBPプロトコル)を利用する。

 ファイル転送プロトコルであるSSBPの特徴は、送達確認(ACK)がないUDPベースのプロトコルであることと、パケットを送信するペースを輻そうを起こさない程度に自動で調整することである。これらにより、遅延時間が大きい遠距離におけるTCP/IP通信を高速化する。

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