[市場動向]

日本マイクロソフトが8月の金曜日を休業日とし週休3日に、社員の生産性向上などを狙う

2019年4月22日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本マイクロソフトは2019年4月22日、自社の働き方改革の一環として「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」を実施すると発表した。2019年8月の金曜日を全社一斉に特別有給休暇の休業日とし、週休3日制の働き方を試行する。仕事を休むことによる労働生産性の向上や、仕事を休んでいる間のスキルの獲得を主な狙いとする。2020年8月も引き続き試行する。

写真1:「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」の意味を説明する、日本マイクロソフトで代表取締役社長を務める平野拓也氏写真1:「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」の意味を説明する、日本マイクロソフトで代表取締役社長を務める平野拓也氏
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 日本マイクロソフトの社員2300人を対象に、2019年8月のすべての金曜日(2日、9日、16日、23日、30日)を休業日とする。これにより、週休3日の働き方を試行する。休みが増えることによる効果として、社員個々人の生産性が向上することと、休暇中にスキルが向上することを目論む。月に5日間、全社一斉に休業することで、支出/経費や消費電力などの各種費用も減る。

 日本マイクロソフトで代表取締役社長を務める平野拓也氏(写真1)は、今回の取り組みのコンセプトを「短い時間でよく働き、よく休み、よく学ぶ」と表現する。「週休3日制にすることが目的なのではなく、ワークライフチョイスを推進することが目的」と、取り組みの意味を説明する(関連記事アビーム、SAP、マイクロソフト、社員を分析して働き方の改善を支援するサービスを共同開発“儲かる”から確実に成果が出続ける「働き方改革」―日本マイクロソフトの実践)。

 8月の休業日(金曜日の5日間)の扱いは、特別有給休暇である。休業日が5日増えることになるが、給与は減らない。通常の有給休暇枠はそのままに、特別有給休暇を別途追加する形となるため、通常の有給休暇の日数も減らない。同社では現在、1人の社員が平均して年間12日程度の有給休暇を消化している。今回の試みが影響し、通常の有給休暇の消化率も高まる、と見ている。

 8月の休業日については、効果測定も実施する。効果測定の項目を、削減系(削減や最小化を目標とする指標群)、向上系(活性化や増加を目標とする指標群)、満足系(社員の気持ちや印象を確認する指標群)の3つで定義している(図1)。例えば、削減系では、労働時間や支出/経費、電力などの削減効果などを測定する。向上系では、生産性や社員間の交流などを測定する。

図1:「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」の効果測定項目。生産性の向上効果などを測定する(出典:日本マイクロソフト)図1:「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」の効果測定項目。生産性の向上効果などを測定する(出典:日本マイクロソフト)
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 ワークライフチョイス チャレンジ2019夏の期間中は、社員のスキルアップを支援するプログラムも実施する。例えば、各種講座の授業料など、自己啓発に関連した費用を補助する。さらに、私生活の支援(家族旅行などの費用を補助)や、社会貢献の支援なども行う。

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