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日本生命、金融機関窓口商品の契約受付をAI-OCRで効率化、事務費を40~50%削減

2021年3月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本生命保険は、金融機関の窓口で販売する保険商品について、新しい契約を受け付ける業務をOCR(光学文字認識)で効率化した。申込み書類の点検作業を自動化したことで、事務コストを約40~50%削減したという。AI-OCRのサーバー製品「AI inside Cube」を提供したAI insideが2021年3月1日に発表した。

 日本生命は、金融機関の窓口で販売する保険商品について、新しい契約を受け付ける業務をOCR(光学文字認識)で効率化した。申込み書類の点検作業を自動化したことで、事務コストを約40~50%削減したという。

 申込書は、金融機関ごとに異なっている。これらの申込書をOCRで読み取ってデジタル化する仕組みを構築した。さらに、RPA(ロボットによる業務自動化)を活用し、後続システムにデータを自動的に連動する仕組みを取り入れた。

 日本生命は今後、金融機関窓口販売商品の保全事務をはじめ、他の領域の業務でもOCRを活用できるように、全社的な取り組みを進める。

申込書の目視点検をOCRで自動化

 金融機関の窓口で販売する商品の特徴は、受付件数の増減(業務の繁閑)が大きいことである。

 これまでも、申し込み手続きのペーパーレス化を推進したり、画像を扱うイメージワークフローシステムやRPA(ロボットによる業務自動化)を導入したりして、事務を効率化してきた。

 しかし、依然として紙の申込書を用いた手続きが大半を占めている。このため、データの入力から点検に至るまでを、担当者が手動で担う必要があった。

 今回OCRを導入したことで、申込書をはじめとした受付書類の情報を、すべてデジタル化できた。これまで担当者が目視で点検していた項目を、自動で点検できるようになった。

AI insideのAI-OCRソフトウェア「DX Suite」を採用

 なお、OCR製品には、AI insideのAI-OCRソフトウェア「DX Suite」を採用した。DX SuiteをGPUサーバー機と組み合わせたAI-OCR処理用のエッジコンピュータ製品「AI inside Cube」の形で利用している。

 日本生命ではDX Suiteについて、読取範囲の設定といった細かいチューニングが容易であることや、実務に合わせて汎用的に利用できることなどを評価している。

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