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日立、複数の異機種を集約するSANストレージ「VSP」にNVMe接続の最安価モデル「E390」を追加

Amazon S3を含む統合ストレージを安価に実現

2021年11月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2021年11月16日、SANストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform E390」の販売を開始した。ストレージ仮想化機能が特徴のSANストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」でNVMe接続SSDを搭載するEシリーズの最安価モデルとなる。価格(税別)は、NVMe接続SSD(1.9TB)3基、iSCSI接続の最小構成で、836万1000円または月額34万4000円となっている。

 日立製作所の「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」は、ストレージ仮想化機能を特徴とするSAN(FC/iSCSI)ストレージである。VSP配下の複数の異機種を集約してプール化し、論理的に1台のストレージとして構成する。2台のVSPで広域クラスターを組んで、これらを論理的に1台のストレージとして扱う機能も持つ。データのアクセス頻度に応じてストレージプール内でデータを自動的に移動させる動的ILM(ストレージ階層化)機能や、データの重複排除・圧縮機能なども備える。

 最近の機能強化で、VSPの配下で束ねてプール化できる異機種ストレージの種類を拡張し、クラウドストレージを含めて集約可能にしている。これにより、企業データのクラウド移行や、企業システムのクラウド上の構築がしやすくなっている。

 AWSのクラウドストレージ「Amazon S3」をVSP配下のストレージリソースとして利用できるほか、仮想アプライアンス型のSDS製品「VSS for block」もラインアップに追加している(関連記事日立、VSPのストレージ仮想化機能を強化、クラウドストレージを含めて異機種統合)。

 今回、VSPのうち、NVMe接続SSDの搭載によってデータアクセス性能を向上させたEシリーズに最安価モデル「E390」(写真1)を追加した。Eシリーズのアクセス性能の高さとクラウドストレージを組み合わせた使い方を、これまでよりも安価に実現できるとしている。

 日立は、クラウドストレージを含めたストレージ統合やクラウドへのデータ移行を提案しており、こうした用途を安価に実現できるシステム構成要素としてE390を位置づけている。

写真1:Hitachi Virtual Storage Platform E390の外観写真1:Hitachi Virtual Storage Platform E390の外観 (出典:日立製作所)

 主なスペックは以下のとおり。筐体サイズは2Uラックマウントで、コントローラ筐体に最大24台のNVMe接続SSD(1.9TB/3.8TB/7.6TB/15TB)またはSAS接続SSD(1.9TB/3.8TB/7.6TB/15TB/30TB)を搭載可能。最大ストレージ容量は、アレイシステム内部で6139TB、外部ストレージで72PB。ホスト接続インタフェースは、FibreChannel(32G/16G bit/s)×最大16ポートおよびiSCSI(10GBASE-SR/10GBASE-T/1000BASE-T)×最大8ポートとなっている。

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日立製作所 / Hitachi Virtual Storage Platform / SAN / NVMe / Amazon S3

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