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RHEL互換「MIRACLE LINUX」、現行版に続き次期版も無料公開へ、CentOS 7の延長サポートも提供

2021年12月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイバートラストは2021年12月16日、RHEL 9互換OS「MIRACLE LINUX 9」を無料で公開することと、2024年に更新が終了するCentOS 7の延長サポートサービスを提供することを発表した。MIRACLE LINUX 9は、RHEL 9のリリース時期を2022年5月と想定した場合、2022年10月のリリースを予定している。

 サイバートラストは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードをコンパイルしたRHEL互換のLinux OS「MIRACLE LINUX」を、2021年10月から無料で提供している。以前はサポート込みの有料ライセンスを販売していたが、CentOS 8からの移行の受け皿としてライセンスを無料化し、有料サポートサービスを外部に切り出した形である(関連記事サイバートラスト、RHELクローン「MIRACLE LINUX 8.4」を無料化、サポートを別売)。

 同社は今回、MIRACLE LINUX 8.4の後継となる新バージョン(メジャーバージョンアップの9と、マイナーバージョンアップの8.6)においても、現行バージョン(8.4)と同様、引き続きライセンスを無料で公開すると発表した(図1)。米Red HatによるRHEL 8.6とRHEL 9のリリース時期が2022年5月と想定した場合、MIRACLE LINUXのバージョン8.6を同年9月に、バージョン9を同年10月にリリースする予定である。

図1:MIRACLE LINUXの提供価格(出典:サイバートラスト)図1:MIRACLE LINUXの提供価格(出典:サイバートラスト)
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 MIRACLE LINUXの有料サポート費用は、8.6や9になっても、現行版(8.4)と変わらない。例えば、一般的な「MIRACLE Standardサポート」の場合、Linuxサーバー1台あたり1年間で5万7000円、3年間で11万7000円、5年間で15万9000円。サーバー仮想化基盤あたりでは、1年間で14万7000円、3年間で34万5000円、5年間で49万5000円。

CentOS 7も2027年1月末まで延長サポート

 同日、「Linux 延長サポート for CentOS 7」も発表した。2024年6月30日にコミュニティによる公式サポートが終了する「CentOS 7」について、これ以降もサイバートラストがサポートを提供するサービスである(図2)。技術の問い合わせに対応する「テクニカルサポート」を2022年1月1日から2027年1月31日まで、修正パッケージを提供する「セキュリティアップデートサポート」を2024年7月1日から2027年1月31日まで提供する。

図2:CentOSの延長サポート期間とMIRACLE LINUXのサポート期間の概要(出典:サイバートラスト)図2:CentOSの延長サポート期間とMIRACLE LINUXのサポート期間の概要(出典:サイバートラスト)
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 公式サポートの終了がCentOS 7よりも早いCentOS 8については、延長サポートサービスを2020年12月に発表済み(関連記事サイバートラスト、CentOS 8を2029年まで延長サポートするサービスなどを提供)。今回は、CentOSの中で最もサポート終了までの時間が長いCentOS 7についても、サポート終了後の延長サポートを用意した形である。

 CentOS 7向けの延長サポート費用は、CentOS 6の延長サポート費用と同じであり、CentOS 8の延長サポート費用とは異なる。具体的には、2023年4月30日までに購入した場合、テクニカルサポートがサーバー1台あたり年額5万4000円、セキュリティアップデートサポートが1システムあたり年額78万円。2023年5月から2024年6月までに購入した場合、テクニカルサポートが年額8万6400円、セキュリティアップデートサポートが年額90万円。2024年7月以降に購入した場合、テクニカルサポートが年額10万8000円、セキュリティアップデートサポートが年額210万円。

CentOS終了対策に延長サポートとMIRACLEを提供

 サイバートラストは、MIRACLE LINUXのライセンス無料化や、CentOS 8およびCentOS 7の延長サポートの理由として、CentOSの開発が現行版のCentOS 8で終了し、サポートも終了する(CentOS 8は2021年末で終了、CentOS 7は2024年6月末で終了)ことを挙げている。

 「CentOSの存在意義は、RHEL互換OSを、RHELとは異なり無料で利用できること。ユーザーは、CentOSに代わるRHEL互換OSを求めている。選択肢の1つが、RHEL互換の無料OS、MIRACLE LINUXである。第三者によるCentOS 7/8の延長サポートサービスも選択肢の1つになる」(同社)。

 なお、RHELを開発している米Red Hatは、RHELのダウンストリームに位置していたCentOSプロジェクトを廃止し、RHELのアップストリームとなるCentOS Streamプロジェクトを置いた。CentOS Streamは、これまでのCentOSと同様に無料で利用できるが、位置づけが異なっている。CentOS Streamは、安定版のRHELをリリースする前のベータ版の位置付けであり、最新機能を試したいユーザーに向いている。

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