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タレスDISジャパン、データ暗号化システム「CipherTrust Data Security Platform」に無料版

Webゲートウェイ型のデータ暗号化を利用可能

2022年9月27日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

タレスDISジャパンは2022年9月27日、データ暗号化システム「CipherTrust Data Security Platform(CDSP)」に、機能を制限した無料版「Community Edition」を追加した。無料版では、トークン化やエージェントによる透過暗号化といった機能群は使えないが、Webアプリケーションを改修することなくデータ暗号化機能を追加可能なWebゲートウェイ型のデータ暗号化モジュールなどを利用可能である。

 タレスDISジャパンの「CipherTrust Data Security Platform(CDSP)」は、データ暗号化システムである。データ暗号鍵を管理する鍵管理サーバーや、サーバー上のデータを透過的に暗号化するエージェントソフトウェア、データをトークン化(匿名化)するサーバーなどの機能を提供する。個々のアプリケーションに実装することなく、データ暗号化やトークン化の機能を外付けできる。

図1:Data Protection Gatewayの概要(出典:仏タレス)

 今回、製品ラインアップを拡充し、機能を制限した無料版「Community Edition」の提供を開始した(既存の有料版は「Enterprise Edition」となる)。無料版では、トークン化サーバー機能や、各種サーバーにエージェントをインストールすることによる透過暗号化といった機能は使えない。一方で、プログラムを改修することなくWebアプリケーションにデータ暗号化機能を追加可能なWebゲートウェイ型のデータ暗号化モジュール「Data Protection Gateway」(DPG)が使える(図1)。

 Data Protection Gatewayは、WebクライアントとWebアプリケーションサーバー(Webサービスなど)の間に配置するプロキシ型のゲートウェイであり、RESTでやり取りするデータのうち、所望のデータをインラインで透過的に暗号化する。Webアプリケーション(Webサービス)側のプログラムの改修は不要である。Data Protection Gatewayはコンテナとして実装してあり、迅速にデプロイ可能である。これらの特徴により、コンテナを用いたクラウドネイティブ型のWebサービスの開発に向く。

 無料版では、Kubernetesのファイルストア内にある機密データを透過的に保護する機能も提供する。なお、無料版と有料版の機能の差異は、表1の通りである。

表1:「CipherTrust Data Security Platform」における無料版と有料版の機能の差異(出典:タレスDISジャパン)
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