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ナレッジセンス、ChatGPT/GPT-4利用システム「ChatPro」、API利用で情報漏洩を回避、社員の利用状況も把握

2023年6月28日(水)IT Leaders編集部

ナレッジセンスは2023年6月27日、ChatGPT利用システム「ChatPro」を発表した。APIを利用することで、チャット内容が学習データに再利用されるリスクを解消している。このほか、社員アカウントの一元管理や、ダッシュボードによる利用状況の把握といった機能を提供する。価格は月額980円からで、通常20ドルの費用がかかる上位の言語モデル「GPT-4」の利用も可能である。同日、ベータ版の受付を開始した。同年7月から先行ユーザーへの提供を開始し、8月以降に順次提供を拡大していく予定。

 ナレッジセンスの「ChatPro」は、ChatGPTを情報漏洩のリスクなく利用可能なシステムである(図1)。「データ流出やコスト面での不安や障害を抑え、社員が最新AIを活用できるようにする」(同社)としている。

図1:ChatGPT利用システム「ChatPro」の概要(出典:ナレッジセンス)
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 特徴の1つは、APIを介してChatGPTを使うことで、チャット内容が学習データに再利用されないようにしていること。通常、入力した情報はAIに再学習されてしまうが、OpenAIのAPIを利用することで、学習データから除外可能である。これにより、社内情報を漏洩させることなく業務の効率を高められる。

 社員アカウントを一元管理できる点も特徴である。通常、ChatGPTの利用にあたっては、個々の社員がそれぞれアカウントを独立して登録する必要があり、経費精算の手間も発生する。ChatProでは、こうした作業を社員が行う必要がない。管理者が一括でIDを生成して付与できる。さらに、ダッシュボードを使って社員ごとの利用状況を把握可能である。

 コストメリットの高さもうたう。通常20ドルの費用がかかる上位の言語モデル「GPT-4」を月額980円からと半額以下で利用可能だとしている。

 「ChatGPTなどの生成AIの導入が広がっている一方、2023年5月末時点の調査では、日本でビジネスに利用している割合は7%にとどまり、米国の51%に比べて低い水準にある」(ナレッジセンス)。こうした状況について同社は、AIの活用方法が十分に理解されていないことや、情報漏洩のリスクや高額な料金など、企業の導入を阻害する要因を挙げている。

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