[事例ニュース]

セブン&アイ、画像認識クラウド使いECサイトと連動する無料雑誌を配布

2013年12月26日(木)志度 昌宏(IT Leaders編集部)

セブン&アイ・ホールディングスは2013年12月26日、EC(Electric commerce:電子商取引)サイトとの連携が可能な無料雑誌「セブンネット生活冬号」をグループ各店舗で配布すると発表した。グループで展開するオムニチャネル戦略の一環で、セブン-イレブンほかグループ店舗で合計300万部を配布する。雑誌とECサイトとの連動には、NECの画像認識クラウドを使い、読者が持つスマートフォンを雑誌の商品写真にかざすことでECサイト上の当該商品ページが表示できるようにした。

 セブンネット生活は、セブン&アイグループ各社の商品を紹介するために新たに作成した無料雑誌。全国に1万5992店(2013年11月末時点)あるセブン-イレブンほかグループ全店で約1万7000店の店頭で合計300万部を配布する。セブン-イレブンでは2014年1月10日からだが、他店舗では2013年12月26日から配布を始めている。

写真1:セブンネットショッピングの画面例

 同誌の掲載商品は、同グループのECサイト「セブンネットショッピング」で発注でき、宅配のほか、セブン-イレブンの店頭でも受け取れる(写真1)。

 セブン&アイ・ホールディングスは、ネットと実店舗の連携を図るオムニチャネル戦略を進めている。通販会社ニッセンとの資本・業務提携や、バーニーズジャパンや天満屋ストア、Francfrancブランドを展開するバルスへの出資、グループ全社で300万点ある全商品を掲載するセブンネットショッピング・サイトの構築など、実店舗とネットのそれぞれで商品層や顧客層のカバー範囲を広げている。

 セブンネット生活の配布も、このオムニチャネル戦略の一環だ。NECの画像認識技術を使ったクラウドサービス「GAZIRU(ガジル)」を使って、雑誌を見た顧客をECサイトへ誘導する。

 具体的には、顧客にはスマートフォン用に提供する独自アプリケーション「セブンネット」を導入してもらう。顧客は、同アプリを立ち上げ、雑誌の掲載商品写真にスマートフォンをかざすと、ECサイト上にある当該商品の販売ページが表示される。雑誌を見た商品をネット上で検索する手間を省くことで、その場での商品購入をうながしたい考えだ。

 GAZIRUは、NECが2012年6月から開始しているクラウドサービスである。同社の画像認識エンジンを利用し、スマートフォンなどの端末で撮影した画像と、クラウドまたは端末に登録してある画像データと照合することで、撮影画像の名称や詳細情報を表示する。

 画像データの圧縮や計算量の削減により、スマートフォンなど計算能力が限られる端末でも十分な動作速度を確保したとする。実現画像処理や検索用のデータベースなどをクラウドとして提供するため、画像認識機能を持つアプリケーションの開発・提供が容易になるともいう。

 NECはGAZIRUの用途として、2012年5月の発表時点では、食品を撮影すると食品の名称や原材料、レシピなどを表示するヘルスケア用途や、自動車を撮影すると車種や価格、在庫などを表示する自動車販売用途などを挙げている。

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