[事例ニュース]

JAXA、地球規模の降水分布データを一般向けに提供開始

2014年9月3日(水)IT Leaders編集部

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2014年2月28日、人工衛星が収集する観測データから世界規模の降水情報を作成するシステムを稼働。関係機関に対する情報配信を開始した。同年9月2日には、一般に向けた提供を開始した。

「GPM/DPRミッション運用系システム」と呼ぶ新システムは、NASAの降水データ処理システムが10機以上の人工衛星から取得する観測データや軌道・姿勢情報を受信して解析。降水の強さを示す3次元分布データを作成し、NASAや気象庁、水災害・リスクマネジメント国際センター、国際建設技術協会といった関係機関へ配信する役割を担う。天気予報の精度向上や自然災害の被害軽減に加えて、気候変動や異常気象のメカニズムに関する知見の獲得に貢献することが大きな狙いだ。

人工衛星から観測データを取得するシステムは従来もあった。しかし、衛星ごとにプログラムを用意する必要があったため、開発や修正に手間や時間がかかることが課題となっていた。

そこで、NASAのシステムと連携する新システムにおいては、個々の衛星に固有のデータ処理プログラムのほか、汎用的な制御プログラムを開発。プログラム間の依存関係や入出力データの関係を、パラメータで設定する方式を採用した。新しい衛星を追加する際、パラメータ設定を変更することでプログラムを追加できる。

処理の高速化も図った。富士通製の即時処理専用コンピュータを新たに導入。NASAがデータによるデータ発信から13分以内に、受信や解析、配信といった一連の処理を完了できる体制を整えた。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 宇宙航空研究開発機構
業種 独立行政法人
導入システム 衛星データの処理・配信システム
導入目的 天気予報の精度の向上、自然災害の被害軽減、気候変動や異常気象のメカニズムに関する知見の獲得
主な利用製品 「FUJITSU Software Systemwalker」(運用管理)、「FUJITSU Software PRIMECLUSTER」(クラスタリング)、「FUJITSU Software Interstage」(アプリケーション基盤)

 

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行政 / 研究機関 / 気象 / 宇宙 / 富士通 / Interstage

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