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NECと米インテル、無線基地局の機能を汎用サーバーで利用可能にする技術を開発

2016年8月17日(水)IT Leaders編集部

NECは2016年8月16日、米インテルと共同で開発した、無線基地局の一部機能を汎用サーバー上のソフトウェアで提供する「NFV C-RAN(Cloud-RAN)ソリューション」を発表した。通信性能の向上や低遅延の確立を可能にする。

 「NFV C-RANソリューション」は、NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク機能の仮想化)を活用した、無線基地局のデータを処理するCU(Central Unit:集約基地局)と、電波を送受信するDU(Distributed Unit:リモート局)で構成される。CUが複数のDUを集中制御することで、無線ネットワークの効率的な運用を支援する。

 従来CUが実行していた処理の一部をDUが行えるようにすることで、両者がやりとりするデータを削減可能だ。CUとDUを結ぶネットワークが小容量でも従来と同水準の通信性能を確保でき、次世代無線通信規格である5Gに求められる高速大容量、超低遅延のネットワークを低コストで構築できる。

 携帯電話やタブレット、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)端末の接続制御などを処理する基地局の上位処理部分の機能をソフトウェアで提供し、インテルのマルチコアプロセッサーを搭載した汎用サーバー上に集中化する。これにより、通信容量の変動や、利用者・サービス事業者の要求に対して、ソフトウェアの設定変更で柔軟に対応できるようになる。

 通信容量に応じてDUの電波の送受信を制御できる。CUが広範囲に分散する複数のDUを集中制御するため、通信が少ない場所ではDUの稼働を抑え、逆に通信が集中している場所では多くのDUを稼働させることで、省電力化や通信性能向上を図れる。

 レイヤー2の上位以上の機能をCUに、基地局の無線の制御などを行う同レイヤーの下位以下の機能をDUに配備している。DUに処理能力の一部を配備することで通信の遅延にも適切に対応可能にしており、遅延許容値を緩和できる。そのため、規格が定める遅延許容値が緩いEthernetで、CUとDUを接続可能だ。基地局内のインターフェースの標準規格「CPRI(Common Public Radio Interface)」と比較してデータ送信時の加工を削減でき、従来の10分の1以下の伝送容量(NECとインテルの検証実験に基づく)でCUとDUの通信を確立できる。

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