[市場動向]
NTTデータグループと国内パッケージベンダー、共同で次世代型ソリューション「Biz∫」の事業会社を設立
2009年6月2日(火)IT Leaders編集部
NTTデータ、NTTデータ イントラマート、NTTデータシステムズ、アイテックス、ウイングアークテクノロジーズ、東洋ビジネスエンジニアリングは2009年6月1日、次世代型ソリューション「Biz∫(ビズインテグラル)」を推進する事業会社「株式会社NTTデータ・ビズインテグラル」を2009年5月27日に設立し、2009年6月1日に営業を開始したと発表した。
▽新会社設立の目的
「Biz∫」は、単なるパッケージではなく、コンサルティングから活用サポートを含めたトータルサービス。新会社は、国内の有力なパッケージベンダーとのパートナーシップにより、それらの総力を「Biz∫」に結集させ、最善のトータルソリューションを提供することを目的とする。NTTデータグループ内外の有力パートナー参画のもと、国内の実績豊富なトータルソリューションの提供を通じて、顧客の変革の実現に向けて取り組む。
▽新会社の概要
- 社名
株式会社NTTデータ・ビズインテグラル - 会社所在地
東京都港区赤坂二丁目5番1号 - 設立日
2009年5月27日 - 資本金
4.5億円 - 株主および出資比率
NTTデータ 74.5%
NTTデータ イントラマート 11.1%
NTTデータ システムズ 11.1%
アイテックス 1.1%
ウイングアークテクノロジーズ 1.1%
東洋ビジネスエンジニアリング 1.1% - 役員構成
代表取締役社長 中山義人(NTTデータ イントラマート・非常勤)
代表取締役常務 吉崎正英(NTTデータ・常勤)
取締役 田中秀明(NTTデータ イントラマート・常勤)
取締役 大西浩之(NTTデータ・常勤)
取締役 佐藤滋美(NTTデータ・非常勤)
取締役 島田 晃(NTTデータ システムズ・非常勤)
監査役 橋本誠一(NTTデータ・非常勤)
▽今後の展開
実績豊富なパートナーとの連携、協業を積極的に進め、顧客にとって最善のトータルソリューションを整備・体系化し、国内最強のトータルソリューション構築を目指す。具体的には、コンサルティング、導入、運用、改善提案といった企業変革とIT活用を支援するサービス群を順次整備していくほか、2009年10月の販売管理を皮切りに、財務、人事、生産やBIツール等のコアシステムをリリースする予定であり、3年間で200社への提供を目標とするという。
また同社は「Biz∫」において、SaaS・クラウド展開も積極的に取り組んでいく予定としている。
▽Biz∫のおもな特長
- 最善のトータルソリューション (best-of-breed solution) を実現するオープンな製品戦略
BPM機能によって他のパッケージとの連携も容易になるため、実績のある有力なパッケージベンダーとオープンな連携戦略を推進し、最善のトータルソリューション (best-of-breed solution) を提供する。 - システムのライフサイクル全般を支援するプロフェッショナルサービス群
コンサルティング、導入、運用、改善提案といった企業システムのライフサイクルを考えたサービス体系を整備し、顧客の投資を無駄にしないためのプロフェッショナルサービス群を提供する。 - SaaS、クラウドにも対応
新アーキテクチャの基盤には「intra-mart」を採用しており、標準機能としてSaaS、クラウドにも対応しているため、多様な利用形態での活用が可能。 - 業務の可視化と改善が可能な「ユーザープロセス中心型の次世代型ERP」
「Biz∫」はSOA化された業務サービス群とBPM機能からなり、業務の可視化が可能となるため、既存業務プロセスへの対応や組み直しを容易にするとともに、その改善やJ-SOX対応に大きな効果を発揮する。従来の機能中心のERPから、業務プロセス改善と効率化を実現するユーザープロセス中心型の次世代型ERPへ進化した。 - 柔軟性・拡張性に優れ、高い生産性を実現するアーキテクチャ
「Biz∫」は、ソリューション全体を機能のサービス単位に分解しSOA化したことにより、サービス部品の追加、組み合わせ、再利用、影響の局所化等、柔軟な構造を持ち、生産性向上を図ることが可能。
NTTデータ・ビズインテグラル
http://biz-integral.com/