日本IBMは2010年6月2日、最大16TB(テラバイト)までの内蔵ストレージを搭載可能なラックマウント型x86サーバー製品「IBM System x 3620 M3」を発表した。最大容量が同社従来モデルと比べ約1.7倍になったほか、最大容量搭載時の価格は従来の約65%、価格ストレージ容量比は約2.5倍となっている。
同製品は、IBMのラックマウント型x86サーバー製品の中では最大容量の16TBのHDDを内蔵可能だが、ストレージ容量あたりの価格は最も低価格に設定されている。
さらに、10~16TBのストレージが必要な際、最大搭載ストレージ容量が9.6TBの従来モデルでは、サーバー本体にストレージ拡張ユニットを取り付ける必要があったが、同製品ではすべて内蔵できるため、省スペース化が可能になり、導入コストも削減できる。
同製品の利用用途としては、オンラインゲームや携帯コンテンツの配信、ソーシャルネットワーク用など、動画配信によってストレージ容量を多く必要とする業務、企業の部門ファイルサーバーやバックアップ用サーバーなどが想定されている。
以下の最小構成での価格が36万円(税別、HDD未搭載の場合)。6月2日より販売し、6月16日から出荷開始の予定。
「IBM System x3620 M3」の最小構成
- Intel Xeon E5507 2.26GHz ×1
- PC3-10600 4GB ECC Chipkill メモリ
- ServeRAID-M1015(RAID 0、1、10機能付き)
- 3.5型ホットスワップHDD 2TB 最大8台搭載可能