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ヴイエムウェア、新版のvSphere 6.7を5月までに提供、vGPU強化やMVDIMM対応など

2018年4月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヴイエムウェアは2018年4月18日、サーバー仮想化ソフトの新版「VMware vSphere 6.7」と、サーバー仮想化ソフトに組み込まれた分散ストレージ機能の新版「VMware vSAN 6.7」を発表した。いずれも、仮想サーバー上で稼働するアプリケーションの使い勝手を高めたほか、管理性を高めた。2019年度第1四半期末(2018年5月4日)までに提供を開始する。

 サーバー仮想化ソフトのvSphere 6.7では、仮想サーバー上で稼働するアプリケーションの使い勝手を高めた。例えば、物理サーバーに装着したGPUカードを仮想サーバーから利用するvGPU機能を強化した。vGPUを使う仮想サーバーについても、物理サーバー間で移動するvMotionや、仮想サーバーの一時停止・再始動などができるようになった。一時停止・再始動ができるため、CADソフトのデータを夜間に印刷するといった、時間がかかる作業をやりやすくなった。

図1●VMware vSphere 6.7の新機能の概要(出所:ヴイエムウェア)図1●VMware vSphere 6.7の新機能の概要(出所:ヴイエムウェア)
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写真1●vSphere 6.7について説明する、ヴイエムウェアでチーフストラテジスト(SDDC/Cloud)を務める高橋洋介氏写真1●vSphere 6.7について説明する、ヴイエムウェアでチーフストラテジスト(SDDC/Cloud)を務める高橋洋介氏
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 ストレージアクセスを高速化する新たなデバイスとして、PCI Expressよりも高速なメモリーチャネルを介してアクセスできるストレージであるMVDIMM(DIMM型の不揮発性メモリー)を使えるようにした。仮想サーバーに対しては、高速なハードディスクのように見せることができる。これまでもPCI Expressバス経由のSSDは使えていたが、MVDIMMは使えていなかった。

 異なるCPUファミリ間でのvMotionも容易にした。これまでは、機能が少ない旧CPU環境から機能が多い新CPU環境へのvMotionはできていたが、いったん新CPU環境に移動した仮想サーバー(新CPUの豊富な機能を利用する設定が施された仮想サーバー)を旧CPU環境に戻すと、互換性の面で都合が悪かった。今回、移行先のCPUの機能に合わせてCPUの機能リストを自動で編集し、利用できない機能を使わないようにした。

 これにより、「オンプレミスの旧CPU環境で動作している基幹システムを、いったんパブリッククラウド環境に移し、これを再度オンプレミスの旧CPU環境に移す」、といったケースにおいて、それぞれのCPUが備える機能の違いを意識する必要がなくなった。

 オンプレミス環境やクラウド環境をまたがった仮想サーバーの移行についても強化した。例えば、WAN回線の遅延時間が150ミリ秒以下であればvMotionができるようになった。vSphereのバージョンが異なっていても移行できるようにした。さらに、単一の管理ビューでオンプレミス環境とクラウドを一元的に管理できるようにした。

 メンテナンス性も高めた。例えば、ESXiホストアップグレードしたりパッチを適用したりする際に、再起動が1回だけで済むようにした。これまでは2回再起動させなければならなかった。さらに、ESXiの起動を高速化するクイックブート機能を追加した。ESXiを起動する手前のプロセスで、最も時間がかかっていたハードウェアの初期化プロセスを省略する仕組みである。

 セキュリティ機能も高めた。物理サーバーが搭載しているセキュリティチップ(Trusted Platform Module、TPM)の機能を使ってシステムの改ざんを防止する機能を強化し、現行世代のTPM 2.0の機能を使えるようにした。これにより例えば、リモートのESXiホスト(サーバー仮想化ソフトのESXiが動作している物理サーバー)を認証できるようになった。

写真2●vSAN 6.7について説明する、米VMwareのストレージ・アベイラビリティー事業部で製品担当VPを務めるLee Caswell(リー・キャズウェル)氏写真2●vSAN 6.7について説明する、米VMwareのストレージ・アベイラビリティー事業部で製品担当VPを務めるLee Caswell(リー・キャズウェル)氏
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 セキュリティ機能ではさらに、セキュリティチップのTPM 2.0を、個々の仮想サーバーイメージにも組み込めるようにした。仮想サーバーの構成ファイルに追加する形となり、既存の仮想サーバーイメージにも追加できる。これを同社は、仮想TPM 2.0と呼んでいる。例えば、仮想サーバー上でWindowsが動作している場合、デバイスマネージャで仮想TPMデバイスが存在していることを参照できる。

 分散ストレージソフトのvSAN 6.7も強化した。例えば、容量や性能などを監視する運用監視ソフト「VMware vRealize Operations」のダッシュボードとvCenterのダッシュボードを統合し、標準のvSANライセンスだけで利用できるようにした。従来は、vRealize Operationsのダッシュボードが独立していたほか、vRealize Operationsのライセンスも別途必要だった。

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