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「分析したくないライトユーザー層でも使える」日本IBMがBIソフトのAI機能をアピール

2019年1月18日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本IBMは2019年1月18日、会見を開き、2018年11月に出荷したBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアの現行バージョン「IBM Cognos Analytics v11.1」について説明した。同ソフトの機能強化の狙いとして、AI(人工知能)によってだれでも簡単にBIソフトを使えるようにしているという。

 IBMはまず、ユーザーニーズに基づくBIソフトの2つの種別の説明を行った。1つは「エンタープライズBI」で、データアナリティクス(分析)の専門家やIT部門などが分析をかけ、定型レポートを作成してエンドユーザーに見せるという使い方である。もう1つは「セルフBI」で、現場のエンドユーザーみずからデータを分析して必要な洞察を得る使い方である。

図1:AI(人工知能)を用いてセルフBIソフトを、より簡単に使えるようにした(出典:日本IBM)図1:AI(人工知能)を用いてセルフBIソフトを、より簡単に使えるようにした(出典:日本IBM)
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 IBM Cognos Analyticsは、エンタープライズBIとセルフBIの両方の使い方を兼ねたBIソフトである。同社によると、昨今では特にセルフBIの機能を拡張。あらゆるデータを扱えるようにすることのほかに、誰でも簡単に扱えることを追求してきたという。

 しかし、依然としてエンドユーザーの8~9割を占めるライトユーザー層(分析もしたくないし、データも見たくない層)には訴求できていなかった。このセルフBIの壁を破るために、AI(人工知能)を採用し、より簡単に使えるようにした(図1)。

写真1:日本IBM IBMクラウド事業本部 アナリティクス事業部 ダッシュボード・サイエンティストの木戸隆治氏写真1:日本IBM IBMクラウド事業本部 アナリティクス事業部 ダッシュボード・サイエンティストの木戸隆治氏
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 AIを採用したことにより、アップロードしたデータが、どのような種類のデータなのか、どのように集計して分類すればよいのかを自動で判断する。分析の手法も自動で選定する。

 「データをアップロードすると、項目間の相関関係を自動で分析してくれる。操作しなくても、知りたいことは自然言語を使って対話型に引き出せる」(日本IBM IBMクラウド事業本部 アナリティクス事業部 ダッシュボード・サイエンティストの木戸隆治氏、写真1)。

 対話型のクエリー(問い合わせ)操作を自然言語で行えるのは、セルフBIの最近のトレンドだ(関連記事「今月の売上げは?」自然言語でデータ分析が可能に─TableauのAsk Data機能)。

 Cognos Analyticsはこれだけでなく、操作の結果であるグラフから何を読み取ればいいか分からないエンドユーザーに向けた機能として、グラフのどの項目が突出しているかといった、グラフから分かることを自然言語で教えてくれる機能を提供する。例えば、「利用クーポンがクーポン1の場合、顧客生涯価値の値が異常に高いです」といったことを教えてくれる(図2)。

図2:グラフのどの項目が突出しているかといった、グラフから分かることを自然言語で教えてくれる機能を提供する(出典:日本IBM)図2:グラフのどの項目が突出しているかといった、グラフから分かることを自然言語で教えてくれる機能を提供する(出典:日本IBM)
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 現行バージョンではまず、表示したグラフから分かることに限って自然言語で表現するが、今後のバージョンでは、グラフの裏に隠れたデータなども利用した洞察を自然言語で表現できるようにする。収益が落ちた原因などの洞察を、自然言語で教えてくれるようになる。

 なお、現行バージョンのIBM Cognos Analytics v11.1は、2018年11月23日から提供している。オンプレミス版とクラウド版がある。クラウド版の価格(税別)は、マルチテナント型の最安価エディション「Premium Edition」(1ユーザーから利用可能)の場合に、1ユーザーあたり月額9700円。このほかにシングルテナント型の「Workgroup Edition」(最低25ユーザー)とベアメタルサーバー型の「Enterprise Edition」(最低1000ユーザー)がある。

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