[専業コンサルタントのセキュリティ相談室]

ワークスタイル改革を掲げるとBYODは失敗する

2013年8月8日(木)楢原 盛史

大手企業や官公庁のスマートデバイス導入や、サイバーセキュリティの強化などを支援するコンサルタントが、CIO/CISOのよくある悩みに回答する。第1回のテーマは「BYOD」。

 「楢原君、BYODを導入してワークスタイルを変革するから手伝ってほしい」。こう相談を持ち掛けられたのは1年前のことだ。相手は、某上場企業の取締役。かねてから付き合いがあったこともあり、私はストレートにこう答えた。

 「“資産種別”を論じるBYODと、ワークスタイル変革がどうつながるのですか? そんな抽象的なキーワードでIT部門に号令を掛ければ、プロジェクトは間違いなく失敗しますよ」。怪訝な顔をされたのは言うまでもない。

 “BYODでワークスタイルを変革しよう”。しばしば耳にするフレーズだが、私はいつも違和感を覚える。何のために、従業員の私物デバイス(=資産)を業務に利用させるのだろうか。BYODを実践することでビジネスにどんなメリットがあるのだろうか。そうした視点を持たず、世間で話題になっているから“BYODを検討せよ”と号令をかけているケースが散見されることに、懸念を抱いている。

 何も、私はBYODに反対しているわけではない。BYODは、間違いなくビジネスに貢献するし、セキュリティレベルの向上も期待できる。コンシューマ向けのツールやサービスを、ビジネスでも活用する「コンシューマライゼーション」の流れを考えれば、多くの企業が検討すべき手段だと考えている。

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