[CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ]

【第2回】クラウドをビジネスのプラットフォームとして使いこなす

2013年12月16日(月)大和 敏彦(ITi代表取締役)

クラウドコンピューティングに対しては、まだ懐疑的な意見が少なくない。しかし、自社の戦略が明確であれば、クラウドをプラットフォームとして選び、その機能を利用すれば、自らがやりたいことが実現できる。クラウドをプラットフォームに位置付け、企業戦略や事業戦略に基づくビジネスモデルを迅速に実行に移す。こうした取り組みが、企業の競争力や成長につながる時代が訪れている。

 クラウドコンピューティングにおいては、米AWS(Amzon Web Servcies)の存在が、ますます大きくなっている。市場予測やAWSの売り上げ予測から推定すれば、AWSは現在、パブリッククラウドの30~40%のシェアを獲得しているとみられる。その勢いは、CIA(Central Intelligennce Agency:中央情報局)といった米国の官公庁や大企業が採用する動きへと広がりつつある。

 AWSの強みは、コモディティ化したハードウェアと、OSS (Open Source Software)をベースにしたソフトウェアを使い、運用の自動化によってコスト競争力を高めていることにある(図1)。加えて、プラットフォーム自体に新技術を継続的に取り込むことで、データベースやデータウェアハウスといったサービスの品揃えを広げ、進化し続けている。

図1 AWSやOpenStackなどの取り組みによりクラウドのコモディティ化が進んでいる
 

 これらのサービスを利用するためのAPI(Application Programming Interface)をオープンにしていることも強みだ。AWSのプラットフォーム上で動くアプリケーションであるSaaS(Software as a Service)のメニューが拡充されている。

既存大手ベンダーが参加するOpenStackプロジェクト

 AWSへの対抗勢力として存在感を増しているのが、OSSの「Openstack」だ。IaaS環境を実現するためのクラウド基盤ソフトウェアである。KVM、Xen、VMware、Hyper-Vなどの各種ハイパーバイザーと組み合わせることで、仮想マシンやストレージ、ネットワークを総合的に管理する。AWSとの互換性も考慮されており、既にAmazon EC2/S3互換APIを提供している。

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