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【Special】

Windows Server 2003のサポート終了を機に、次代のビジネスを支えるIT基盤のあり方を再考する

UCSを起点にシスコが提示する新機軸

2015年7月2日(木)

Windows Server 2003のサポート切れが間近に迫っている。アプリケーションやサーバー保守の更新時に部分対処するという考え方もあるが、別の観点から見れば、これからのビジネスを支えるIT基盤のあり方を見つめ直す好機ととらえることもできるだろう。俊敏性を備えたIT基盤を実現するためには、サーバー、ネットワーク機器、ストレージなどのハードウェアを抽象化し、ソフトウェアによって制御するアプローチが有効だ。そこに軸足を置いてコンセプトや製品群を続々と投入しているのがシスコである。

 2015年7月15日、マイクロソフトが提供しているサーバー向けOS「Windows Server 2003」のサポートが終了する。以降、新たな脆弱性が発見されても修正パッチが配布されることはないので、セキュリティ上のリスクを勘案すれば、当然のことながら継続利用は望ましくない。

 大多数の企業がすでに対応済みと思いきや、この期に及んで切羽詰まった状況に立たされている事例や、問題を認識しつつも具体的に着手できていない事例が少なからずあるようだ。例えば、ある特定の業務アプリケーションのためだけにWindows Server 2003を物理サーバーに導入して利用しているようなケース。安定稼働を続けているし、業務の現場もそのシステムに馴染んでいて、特段の問題はない。そのような場合では「OSサポート切れ」だけを理由に新規投資予算を確保するのは難しいとの理由から先送りにしてきたといった話がそこかしこにある。確かに、問題を「サポート切れに伴うOSマイグレーション」ととらえるならば、それが直接的にビジネス価値につながるわけでもなく、ただでさえ多くの案件を抱えるIT部門にとって優先度は高まりにくい側面がある。

シスコシステムズ APJデータセンターバーチャライゼーション UCSビジネス 日本担当 中村 智 氏

 「何らかの問題に直面する都度、ハードやソフトを入れ替えて局所的に対処する。この繰り返しでは、いつまで経っても全体最適には結び付きません。もっと大局的に考え、これからのビジネスを支えるIT基盤とはいかなるものかに思いを巡らせてみる。つまりはWindows Server 2003のサポート切れを1つの契機と位置付けて、“グランドデザイン”にこそ目を向けるべきではないでしょうか」──。こう指摘するのは、シスコシステムズの中村智氏(APJデータセンターバーチャライゼーション UCSビジネス 日本担当)だ。

OSマイグレーションの局所論から次世代基盤の全体最適論へ

 Windows Server 2003が世に登場した頃を思い起こせば、今日までにエンタープライズITを取り巻く環境は大きく変わった。仮想化を軸とする技術が格段に進歩しサーバー統合が広く浸透したのは周知の通りであり、さらにはネットワークやストレージなどにも対象を広げて、コンピューティングリソースをより弾力的に活用するための手段が次々と生まれている。別の言葉に置き換えるなら、黎明期を越えたクラウド関連テクノロジーが、プライベートやパブリック、あるいはそれらのハイブリッドの形態として本格的な活用期に突入したのである。

 他方、モバイル、ソーシャル、ビッグデータなどの新潮流も同時並行的に押し寄せた。IoT(Internet of Things)や機械学習といった新たな技術も枚挙に暇がない。森羅万象とはいかないまでも、世の中の“総デジタル化”が今、猛烈な勢いで加速していると捉えることができる。

 大きな変革期に身を置く中で、企業のビジネスにも自ずと変革が必要となる。例えば、様々なITが随所に浸透したからこそ実現し得る新しいビジネスモデルが1つの競争力になる。斬新なアイデアを具現化するためのアプリケーションを他に先駆けてリリースする。完成形などなく、市場の反応を見ながら試行錯誤を繰り返す。軌道に乗ったなら一気に拡大することも必要だ。とにもかくにもスピードが要諦であり、それを支えるIT基盤は弾力性や俊敏性を備えなければならない。IT部門が人海戦術で臨むのは非現実。だからこそ、運用も含めて合理的に対処できる新しいIT基盤が不可欠となる。

 ハイパーバイザーを用いたサーバー統合までは進めたものの、ストレージやネットワークを含め、IT基盤全体をいかにして理想型に近づけていくかに悩む企業は少なくない。ここにフォーカスを当てて、これらの課題を解決する製品ポートフォリオの拡充やパートナーとの協業強化に余念がないのがシスコシステムズだ。スイッチやルーターなどネットワーク機器の領域で足場を築いた同社だが、サーバーやストレージ、クラウド連携なども含め、そのカバー範囲を着々と拡大してきたことは多くが知るところ。「OSマイグレーションの局所論から次世代基盤の全体最適論へ」という発想転換を勧める背景には、そこでの実績とノウハウの積み重ねがある。

シスコがUCSやACIに実装する最新テクノロジーとは?

 では、シスコが次世代IT基盤を標榜してラインナップしている製品には、具体的にどのようなものがあるのか。その筆頭は、同社が2009年に市場投入したサーバー「Unified Computing System(UCS)」であり、さらに最近では、UCSで世に示した考え方を、ネットワーク領域を対象に発展させたソリューション「Application Centric Infrastructure(ACI)」が注目を集めている。

 UCSやACIに共通するのは、ポリシーに基づいたプロファイルによる環境設定の動的適用という考え方だ。ビジネスの核となるアプリケーションから見た時、それを稼働させるIT基盤の各種設定が限り無く抽象化されインテリジェントに対応できる仕組みがあれば、IT部門はより戦略的な領域に力を注ぐことができる。結果、ライバルに勝るスピードを手に入れることができると期待される。

 製品群に実装されている具体的なコンセプトやテクノロジーについては、IT Leaders White Paper「Windows Server 2003のサポート終了を契機に、次代のビジネスを支えるIT基盤のあり方を再考する─UCSを起点にシスコが提示する新機軸─」に分かりやすく解説している。是非、ダウンロードして参照いただきたい。

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Windows Server 2003のサポート終了を機に、次代のビジネスを支えるIT基盤のあり方を再考するWindows Server 2003のサポート切れが間近に迫っている。アプリケーションやサーバー保守の更新時に部分対処するという考え方もあるが、別の観点から見れば、これからのビジネスを支えるIT基盤のあり方を見つめ直す好機ととらえることもできるだろう。俊敏性を備えたIT基盤を実現するためには、サーバー、ネットワーク機器、ストレージなどのハードウェアを抽象化し、ソフトウェアによって制御するアプローチが有効だ。そこに軸足を置いてコンセプトや製品群を続々と投入しているのがシスコである。

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