[新製品・サービス]

次世代CDNで存在感示すLimelightの新サービス

2015年12月9日(水)杉田 悟(IT Leaders編集部)

「CDN(コンテンツデリバリネットワーク)」は、WebページやWebコンテンツの安定的な配信を支えるサービスだ。普段CDNを気に掛けるユーザーはほとんどいないだろう。この分野で世界のトップに立つアカマイ・テクノロジーズが「知られざるインターネットの巨人」といわれるように、常に縁の下の力持ちなのがCDNだ。しかし、そのCDNにも新たな波が押し寄せており、ユーザーにとって、もっともメリットのあるCDNを選べる時代になってきた。米Limelight Networksも、選択肢のひとつとなる有力なCDN事業者として知っておくべき企業だ。

 CDNは、ホームページの安定的な稼働にはなくてはならないサービスだ。ECサイト運営者など、Webページがコアコンピタンスとなっている企業にとって、通信が安定を欠くことはビジネス機会の損失に直結するだけに、なおさらだ。だからこそ、世界のインターネット通信量の約30%を扱っているといわれるアカマイは、知られざる巨人になることができた。

 CDNには、主に2種類のアーキテクチャーを用いたサービスが存在しているという。それが「分散型」と「集中型」だ。主に、POPの配置や機能に違いがある。POP(Point of Presence)とはネットワークのアクセスポイントで、ISP(Internet Service Provider)などがサービスを行う場所のことだ。

 一般的な分散型アーキテクチャーでは、エンドユーザーに近いロケーションにPOPが設けられる(図1)。アカマイがその代表格で、同社は10万台以上のPOPを配置することでユーザーとの距離を物理的に縮め、Webサイトのスピード、安定性を確保している。

(図1)一般的なCDNの分散型アーキテクチャー
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 ただし、POPが置かれているデータセンター事業者によって、サービスやインフラにばらつきがあるという問題がある。また、近年普及が進んでいるSSLについては、P事業者によって未対応なところもあり、遠くのPOPまで迂回しなければならない場合もある。さらに、個々のPOPの機能、キャパシティには限界があり、キャッシュを早めに削除してしまうなどにより、キャッシュのヒット率が低くなりがちだという。

 一般的な集中型アーキテクチャーでは、POPの数は少なく1カ所のPOPで複数のISPを集中的に管理する(図2)。キャッシュサーバーの配置効率を高めることができ、キャパシティが大きくなるためキャッシュのヒット率が分散型に比べて高いという利点がある。

(図2)一般的なCDNの集中型アーキテクチャー
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 デメリットとしては、エンドユーザーとPOPの距離が分散型より1POP遠いという点が上げられる。また、HTTP用とHTTPS(SSL対応のHTTP)用でサーバープールが分かれているため、特にHTTPSのキャパシティが限定されがちだというのもデメリットのひとつとして上げられている。

 どちらも一長一短といったところだが、少なくとも分散型の場合、ボリュームメリットが大きいのは確かだ。すでに世界中にサーバーを立てているアカマイに、同じアーキテクチャーで臨むのは難しいといえる。

 

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