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【Special】

企業のデジタル変革の基盤となる「SAP HANA」
─実証に基づく構成ノウハウが成功の鍵─

SAPとシスコが具現化する次世代IT基盤

2016年3月29日(火)

企業が急務とするデジタル変革を支援する統合アプリケーションプラットフォームが「SAP HANA」である。最新版となる「SAP HANA SPS11」の特徴とは? その迅速な導入と適切な運用を実現する手法とは? 2人のキーパーソンが語る。

 モノの挙動を把握するIoTや、人々の感情を知る手がかりとなるソーシャルメディア…。様々な事象をデータとして捉え得る“デジタル化”が進行する中、企業には、それらをビジネス価値へと転換させる取り組み、すなわち、デジタライゼーションに向けた変革が求められている。その実現には、IT基盤もまた時代の変化に合わせた進化を伴わなければならない。

SAPジャパンの大本修嗣氏

 「デジタライゼーションを企業が推進していくにあたり、複雑化したITシステムが足かせになりかねません。その課題に対する回答こそ、当社が2010年にリリースしたインメモリープラットフォーム『SAP HANA』です。デジタライゼーションに欠かせない機能要件を、可能な限りシンプルに提供することを当初から目指してきました」と強調するのは、SAPジャパンの大本修嗣氏(ソリューション統括本部 デジタルプラットフォーム・アーキテクト部)である。

オープンプラットフォームを目指し多彩な機能強化を図る

 SAP HANAは時代の趨勢を捉えながら、その機能を継続して進化させてきた。そして、2015年12月10日にリリースされた最新版が「SAP HANA SPS11」である(図1)。企業のデジタライゼーションを支援するため、(1)ITのシンプル化、(2)インサイトの獲得、(3)イノベーションの実現、の3点に主軸を据えた機能強化が図られている。

図1:デジタル変革を支援する統合アプリケーションプラットフォーム「SAP HANA SPS11」
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 「ITのシンプル化」においては、ビジネスの継続性を確保するための高可用性と対障害性を提供。継続ログリプレイによるホットスタンバイ機能により、スタンバイデータベースへの切り替えを瞬時に実行するほか、データベースに障害が発生した際のログやパラメータ等を分析する機能を活用することで、障害時点からの迅速な復旧を可能とする。

 オープンプラットフォーム化も注目点。サポート対象とするハードウェアやOS、CPU、仮想化プラットフォームを拡充し、ユーザーにとっての選択の自由度を高めた。このほか、従来からのマルチテナントデータベース機能に加え、ハードウェアの進化によるメモリー搭載容量、利用可能なメモリー空間量の拡大に対応、単一のプラットフォームでよりシンプルかつ、多彩な実行環境を提供している。

 続く「インサイトの獲得」では、IoTなどから収集・蓄積するデータを高度活用するための機能を強化した。効率的なデータ連携、処理、収集のための機能である「Dynamic Tiering」をさらに洗練させ、メモリーとディスクと分け隔てなく1つのデータストアとして扱えるようにし、階層間をシームレスに統合管理する「階層データストレージ管理」を実現している。

 さらにApache Spark上で稼働するクエリエンジン「SAP HANA Vora」をはじめとした、オープンソースソフトウェア(OSS)とのほぼネイティブな連携を実現する仕組みを提供。SAP HANA Voraを用いて、Apache Sparkにおける超並列クエリ処理をメモリー上で高速に実行するといったことが可能となった。ビッグデータ/IoT活用の強化に向け、Hadoopを用いたデータの保管、分析にも対応。加えて、Spark/HadoopとHANAの間で、双方向のやり取りも可能だ。「SPS11は単一のプラットフォームとしての機能性もさることながら、周辺のシステムを含めた、すべてのデータ環境を一括で管理できるプラットフォームへと進化しています」(大本氏)。

 「イノベーションの実現」に関わるトピックとしては、Webサーバーアーキテクチャの刷新により、アプリケーション開発サイクルの短縮化とデプロイメントのスケール化を図ったことが目を引く。一例を挙げると、JavaScriptエンジンとしてnode.jsに対応し、開発者により一層の柔軟性を提供する一方、OSSのコード管理ツールであるGit、GitHubおよびMavenに対応し、開発プロセスを効率化している。大本氏は、「各国の先駆的なユーザーやベンダーが切磋琢磨しイノベーションを巻き起こす舞台となっているOSSとの親和性を高め、よりオープンなプラットフォームの色彩を強めている」と説明する。

検証で培ったノウハウで、迅速かつ最適な導入・設計を実現

シスコシステムズの赤坂知氏

 進化やまぬSAP HANAゆえ、その導入~運用に手間取らないためには、要件に応じた設計や設定、ハードウェア選定が重要なポイントとなる。シスコシステムズ テクニカルソリューションズアーキテクトの赤坂知氏(パートナーシステムズエンジニアリング SAPコンピテンスセンター)は「SAP HANAの導入に際しては、必要となるパフォーマンスやキャパシティ、データのスループットといった明確な数値に基づいた設計が不可欠。それをおざなりにすると、せっかくのSPS11の真価を発揮させることができません」と指摘する。

 ここでシスコの強みとなるのが、SAP HANAを実際に動かす検証を積み重ねて蓄積した、豊富な経験値とノウハウを持っていることだ。その具体的中身とは、どのようなものなのか。ホワイトペーパー「デジタルビジネス創出を支える『SAP HANA SPS11』─最新プラットフォーム導入の最適アプローチとは─」では、SAPとシスコそれぞれのキーパーソンが登場し、「SAP HANA」の最新機能や、ユーザーにもたらす価値、導入~運用でつまづかないためのポイントなどを詳細に解説している。これからのIT戦略や、システム基盤のグランドデザインを描く上で、欠かせない内容だ。是非、ダウンロードして一読してほしい。

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