[市場動向]

IPv6の離陸に向け、環境整備は着々進行—Part7

2009年8月25日(火)

深刻化するIPアドレス枯渇問題 タイムリミットは2011年6月。いよいよIPアドレスの在庫が尽きると予測される時期が迫ってきた。IPアドレス枯渇問題の本質を改めて整理すると共に、IPv6を取り巻くハード/ソフトの環境整備状況や、IPv6の導入に当たり企業がクリアすべき課題を解説する。

現状
「2011年にも尽きる」専門家が予測

IPアドレスが足りなくなる─。IPアドレスの枯渇問題を指摘する声が、この1年で再び大きくなってきた。

ここでいうIPアドレスは厳密に言うと、現在インターネット上のサーバーや通信機器、端末を特定するのに使われている「IPv4」のアドレスである。IPv4アドレスは232=約43億個あり、インターネット上の機器に割り当てられる。

IPアドレスの割り振りは国際組織IANA(Internet Assigned Numbers Authority)が管理している。そのIANAが公開している割り振り状況を集計すると、約43億個あるアドレスのうち約89%がすでに使用されており、在庫は11%程度しか残っていない。

この状況に世界中の専門家が警鐘を鳴らしているわけだ。アジア地域においてIPアドレスを管理しているAPNIC(Asia Pacific Network Information Centre)のGeoff Huston氏の予測では、IPv4アドレスの在庫は2011年6月にも尽きるという(図7-1)。

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