[Gartner’s Eye]

サーバー仮想化の陰で見過ごしがちなストレージの運用管理に目を向ける(第7回)

2010年4月7日(水)

サーバー仮想化によりコスト削減を見込む企業は多いが、ここで忘れがちなのがストレージのパフォーマンス管理だ。仮想環境下でのストレージの使用率を監視し、パフォーマンス低下を防止しなければ、かえってコスト増につながりかねない。そこで必要となるのがストレージ・リソース・マネジメント(SRM)ツールである。

長引く景気低迷により企業のコスト意識は高まるばかりだ。IT部門では、限りあるリソースを効率的に活用するため、仮想化技術を用いてサーバー集約を進めるケースが増え、「コスト削減にはサーバー仮想化」という認識が広まりつつある。しかし、サーバー仮想化に目を向けるあまり見落としがちになっている問題がある。それが、ストレージの運用/管理である。

サーバーが仮想化することでストレージの管理は複雑化する。例えばVMwareの「VMotion」により、仮想マシンは物理サーバー上を自由に移動する。これまでストレージは固定した物理サーバーに対しデータを提供すればよかったが、仮想化によりデータ提供先は流動的になる。物理ストレージと仮想サーバーの紐づけが難しくなり、これまで以上に高度な運用/管理が求められることとなる。もし、ストレージのパフォーマンスがこれまで通り発揮できなかったり、リソースの使用率が低下したりしたとなれば、性能を改善するための追加投資が必要となる。これではせっかくサーバーを仮想化してコストを削減しても、その効果を相殺しかねない。ユーザー企業はこの点を十分考慮しなければならないのだ。ガートナーでは、2013年末までにサーバー仮想化によりストレージにかかるコストが10%増加すると予測。サーバー仮想化の陰に隠れた問題として警鐘を鳴らしている。

システム全体を俯瞰するSRMツールの導入を

ユーザー企業はサーバー仮想化に着手する際、こうした課題を解決するための取り組みも並行して進めなければならない。そこで必要となるのが、ストレージ・リソース・マネジメント(SRM)ツールである。

SRMツールは、ストレージの性能情報はもちろん、サーバーやアプリケーションなどの情報も一元的に管理する。ストレージだけ管理するツールと異なり、システム全体を関連付けられる点が特徴だ。例えば、ストレージに求める性能要件が厳しいアプリケーションの場合、アプリケーションデータを保管するストレージのRAIDレベルはいくつか、データ転送プロトコルはFCかiSCSIか、さらにスナップショットやレプリケーションの設定条件まで把握し、適切なストレージ環境を割り当てる。コスト削減が叫ばれる中、限りあるリソースに対し、最適なキャパシティ・プランニングやプロビジョニングを実施する。

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