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仮想化基盤「Datrium DVX」がファイル共有可能に、Oracle RACが動作

2018年4月24日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サーバー仮想化環境のサーバー機とストレージを統合したコンバージドシステム「Datrium DVX」を手がけるデイトリウムジャパンは2018年4月24日、都内で会見し、Datrium DVXの新ソフトウェア「DVX 4.0」を発表した。新版では、異なる仮想マシンのSSDにアクセスできるようにしたことで、Oracle RACのようなファイル共有型のクラスタシステムを動作させられるようにしたほか、SSDの可用性を高めた。

写真1●DVX 4.0について説明する、米Datriumでプロダクト統括VPを務めるRex Walters(レックス・ウォルターズ)氏写真1●DVX 4.0について説明する、米Datriumでプロダクト統括VPを務めるRex Walters(レックス・ウォルターズ)氏
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 Datrium DVXは、サーバー機とストレージ装置を統合した、仮想環境向けのコンバージド(統合)システム製品の1つである(関連記事:サーバーとストレージを分離した仮想化基盤「Datrium DVX」、分散NFSをSSDでキャッシュ)。他の一般的なコンバージドシステムと比べた特徴は、ストレージのアーキテクチャを工夫することによって、I/O性能とデータ保護機能を高めたことである。

 まず、高速にデータにアクセスするための工夫として、複数のノード(SSDを内蔵したコンピュートノードの「DVX Compute Node」)でネームスペースを共有する分散NFSストレージでありながら、ローカルマシンの内蔵SSDにしかアクセスしないようにしている。ローカルマシンがアクセスする必要のあるデータは、すべてローカルSSDに格納する。これにより、高速にデータを読み書きできる。

 一方、データを保護するための工夫として、コンピュートノード(DVX Compute Node)の内蔵SSDにまたがった分散NFSストレージのデータを、すべて外付けのストレージノード「DVX Data Node」にコピーして保管する。コンピュートノードとデータ保護ノードを分離することで、例えば、サーバーが故障した場合でも影響を受けずに済む。

Oracle RACの基盤として利用可能に

 今回、Datrium DVXのソフトウェアをDVX 4.0にアップデートした。DVX 4.0で強化した機能のハイライトは、1つのファイルに複数のノードから同時に読み書きできるようにしたことである。

 分散NFSなので、本来であれば複数のノードから同時にアクセスできることは普通のことだが、従来版のDVX 3.0までは、あえて他のノードが内蔵するSSDへはアクセスできないようにしていた。今回、ファイル共有の制御機構を整備したことで、他のノードのSSDへもアクセスできるようにした。

 他のノードのSSDにアクセスできるようになったことのメリットとして同社は、Oracle RAC(Real Application Clusters)のようなファイル共有型のクラスタシステムをDatrium DVXの上で稼働させられるようになった点を挙げる。

 Oracle RACについてはさらに、ストレージアクセス性能が高いことから少ないCPUコア数で運用できるため、Oracle Databaseのライセンス費用を抑えられるとアピールする。さらに、Datrium DVXの最小構成は2ノードと少ないため、Oracle RACを2ノードHA(高可用性)構成で利用したい場合も都合がよいという。

 他ノードのSSDにアクセスできる機能を使って、SSDの可用性を高める機能も追加した。コンピュートノード内のすべてのSSDが故障した場合に、他のコンピュートノードの内蔵SSDを借りて動作し続けられるようにした。

 DVX 4.0ではまた、Datrium DVXシステム一式をIaaSクラウド上で提供するサービス「Cloud DVX」も利用できるようにした。Amazon EC2上でDatrium DVXのソフトウェアを動作させている。オンプレミス環境のDatrium DVXと同等のコンバージドシステムがEC2上で動いている形になる。

 Cloud DVXを使うことで、直接クラウドストレージ(Amazon S3)にデータを格納するよりも安価にデータストレージを利用できるという。複数のDatrium DVXやCloud VDXにまたがってグローバルに重複排除ができるので、Datrium DVXやCloud VDX同士であれば、これらの間の転送データ量を少なくできるからである。

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