[深化するSCM]

【第8回】設備は「能力増強」から「維持・補修」を最適化する時代に

2014年9月22日(月)アビームコンサルティング

「SCM(Supply Chain Management:サプライチェーン・マネジメント)」というキーワードが登場して約30年が経つ。企業全体のコストの最適化を図るために、多くの企業がSCMに取り組んできた。しかし、先進企業は、より深部の業務課題にフォーカスし、さらなる改革へ取り組んでいる。第6回と第7回は、急激なグローバル化の進行に伴い改革への着手が急務になっている「供給力の強化」を紹介した。第8回は、ものづくりの競争力を支える生産設備の保全改革を取り上げる。

 製造業における、ものづくりの現場において生産設備は競争力の要である。その生産設備を維持管理するための活動が設備保全だ。

 設備保全分野では昨今、注目すべき2つの動向がある。(1)維持・補修時代の到来と、(2)アセットマネジメントシステムに関する国際規格「ISOの55000シリーズ」の発行である。これら2つの動向を踏まえ、設備をライフサイクル全般にわたって計画的に管理し、その価値を最大化するための改革が求められている。

(1)「能力増強 < 維持・補修」時代の到来

 日本の製造業は、バブル経済期に積極的な設備投資を実施した。しかし、1990年代以降の“失われた20年”の間に設備投資を約3割も控えたため、設備の老朽化が進行しているのが実状だ。

 こうした中、製造業における設備投資に占める「維持・補修」の割合は過去最高を更新し続けている。2013年度実績で遂に「能力増強」の割合を上回った。つまり、設備の「能力増強」によって競争力を高めた時代から、多くの使い慣れた既存設備を「維持・補修」することで競争力を維持する時代に突入したのである。

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