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[調査・レポート]

DCへの強化要望の2トップはセキュリティとクラウド―インプレス「データセンター調査報告書2015」

2015年10月15日(木)データセンター完全ガイド編集部

インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は2015年10月15日、企業のデータセンター利用に関する年次調査の最新版「データセンター調査報告書2015」を刊行し、その概要を発表した(監修:データセンター完全ガイド編集部)。同調査では、データセンター/クラウドサービスの動向や潮流、選定側であるユーザー企業の採用意欲などを探っている。

 インプレスの年次データセンター市場調査は2007年より実施を開始して、同報告書は今年で9回目の発行となる。2015年度調査は2015年8月18日~25日に実施し、データセンター/クラウドサービスの市場・産業や同分野の主要技術の動向分析を行っている。また、例年どおり、国内主要データセンター/クラウド事業者176社に対する詳細分析も行っている。なお、2014年度版より、データセンターサービスの比較・検討・採用にあたる企業の担当者を対象に、データセンターを選定する際の基準などを尋ねたユーザー詳細調査結果も実施し、その結果を掲載している。

 2015年度の調査結果のハイライトは以下のとおりとなっている。

1ラック電力容量は4~5kVAが主流で、2kVAでの利用が増加

 調査では毎年、ユーザー企業が1ラック当たりで利用中の電力容量を尋ねている(図1)。2015年度版では「5kVA以下」(24.8%)が最多で、「4kVA以下」(22.8%)で続く。この結果は昨年度と同様だが、両回答の比率は共にやや低下している。一方、これまで低下傾向にあった「2kVA以下」の低電力容量は増加に転じた。

1ラック当たりで利用中の電力容量(出典:インプレス「データセンター調査報告書2015)
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 また、1ラックで最低限必要な許容電力(ユーザー企業にとっての許容)については、「4kVA」と「5kVA」が共に21.9%で最多となった。4kVA以上は、2014年度までは概ね増加を続けていたが、2015年度は「6kVA」が9.6%に急減すた一方、「3kVA」が13.0%と増加に転じている。こうして、消費電力は高くなる一方という近年の傾向が若干和らいでいるようだ。ただし、2014年度調査で減少した「7kVA」から「8kVA超」を最低限とする回答は、2015年度に再度増加に転じている。

 ブレードがデータセンターの標準的なフォームファクタとなって久しいが、2000年代半ばのブレードサーバー登場以前の標準的な電力容量であった「2kVA」では、今日、電力不足になることは明らかだ。しかしながら、利用実態としての「2kVA以下」、ユーザー企業が最低限必要として許容する「3kVA」の2つがいずれも増加に転じている。背景には、ブレードサーバーの低消費電力化が進み、やり繰りが可能になったことが挙げられる。例えば、画像や写真データの転送など一部の用途において消費電力量の大きい高性能サーバーはオーバースペックである。そこで用途に見合ったサーバーを選んで消費電力を抑制する事業者やユーザーの努力が見受けられる。

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