【Special】

レッドハットの望月弘一・新社長が推進する
“日本発”のオープンオーガニゼーションとは

2016年2月8日(月)

2015年11月26日、レッドハット株式会社(以下、レッドハット)の新代表取締役社長に望月弘一氏が就任した。同氏は20年あまりにわたって日本IBMに在籍し、営業担当者としてキャリアをスタートした後、日本やアジア太平洋地域で営業、戦略、およびマーケティング管理などの職務に携わってきた人物だ。2010年からは、ディメンションデータジャパンの代表取締役社長として、5年間にわたり日本事業を統括してきた経歴を持つ。そんな望月氏は今、レッドハットをどのように変え、日本のOSS市場にどんな新風を吹き込もうとしているのだろうか──。

「The Open Organization」に記された
レッドハッド経営の真髄に感銘した

――このたびは代表取締役社長へのご就任おめでとうございます。まずは望月さんご自身が感じておられる、レッドハットの競争優位性について伺いたいと思います。特にクラウドやビッグデータなど、テクノロジーの変革期にある中で、レッドハッドの際立つ価値とはどのようなものでしょうか。

レッドハット代表取締役社長の望月弘一氏

 ありがとうございます。昨年11月26日に代表取締役社長に就任してから2カ月が過ぎた今、あらためて振り返ってみると、私自身も以前はレッドハットに対して“Linuxの会社”というイメージを持っていました。

 もちろん、そのこと自体は間違いではなく、エンタープライズ系Linuxの市場において我々は約80%のシェアを有しているわけですが、実際にはミドルウェアやクラウドまで幅広い領域にまたがる製品を取り揃えています。レッドハットという会社は、OS領域ではメジャープレイヤーですが、他の領域ではチャンレンジャーなのです。

 抽象的な言い方になりますが、その“伸びしろ”として提供しようとしている製品群の付加価値こそが、今後のレッドハットの最大の強みになると考えています。

――そうしたレッドハットの強みを確信した背景としては、やはり社内のカルチャーや人材といった要素も大きい?

 その通りです。レッドハットの日本のリーダーに着任するにあたり、グローバルの経営幹部をはじめ多くの方々と話をさせていただいたのですが、皆とてもフランクな人柄で、「役職・立場の違いにこだわらない、コラボレーションの中から新たな価値を生み出そう」とする文化に共感しました。

 CEOのジム・ホワイトハーストが上梓した「The Open Organization」を読んだことも、レッドハットへの入社を決断した決め手のひとつです。

――「The Open Organization」のどんな点に感銘したのですか。

ジム・ホワイトハーストCEOが著した「The Open Organization」

 印象的なキーコメントを紹介しましょう。ジムは、前職のデルタ航空でCOOを務め、大規模な階層型組織を統括してきた経験を活かし、レッドハットを変えられると思っていたそうです。ところが実際には、「すぐに変えられたのは自分のほうだった。もっと良いビジネスマネジメントの方法がレッドハットにあることに気づかされた」と、包み隠さず語っているのです。

 また、「アイデアを共有しながらコラボレーションを通してビジネスを進めていく環境の中では、トップダウン型の意思決定は機能しない」「従来型企業での経験やスキルは活かせないかもしれないが、21世紀に向けたオープンイノベーションのためには、それらも理解して受け入れる必要がある」「『あなたは間違っている』と言ってくれる社員を公に認め、勇気づけることができなければ、競合他社を上回るイノベーションを実現する組織を作ることはできない」とも述べています。こうしたジムの経営の真髄を、単なる理想としてではなく“実践”しようとしているところに、レッドハットの大きな可能性を感じました。

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