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「龍馬がゆく」帝人ファーマ井上典之氏が選ぶ3冊

2013年11月6日(水)IT Leaders編集部

子供の頃は、決して本が好きな方ではありませんでした。夏休みに読書感想文の課題が出ても、前書きと後書き、そして最初の章だけを斜め読みして“それらしく”適当に仕上げていたもんです(笑)。そんな私がいつしか本に慣れ親しむようになったのは、テレビの影響が大きいかな。

まずはNHKの大河ドラマ。確か最初にはまったのは「風と雲と虹と」だったと記憶しています。平将門や藤原純友といった登場人物の生き様もさることながら、かつての日本の地にこんな時代があったんだという再発見というか新鮮味というか、そんな感覚にとらわれて欠かさず見るようになりました。後々に日本史というジャンルが好きになった大きなきっかけです。

ややもして始まったのが「3年B組金八先生」シリーズ。武田鉄矢さんが坂本龍馬好きであることは有名ですが、それに感化されて、私ももっと色々と知りたいと思うようになりました。そこで手にしたのが司馬遼太郎の「龍馬がゆく」です。文庫本で全8巻にもなる長編小説で、それまでの私にしてみれば途方もないボリュームだけに手に負えないようにも感じました。それでも、読み始めると実に面白い。じっくりと時間をかけて読破しました。最後の1冊を読み終えたのは高校生の時のことです。信念があれば思いは叶う─。人によって解釈もいろいろだと思いますが、私は本書を読んでこのことを一番強く感じました。今でも仕事で壁に直面したりすると、各巻に描かれていた様々なシーンを思い起こして自分を奮起させています。

1人の作家をかため読みするよりも、1つのテーマを追う傾向が強いかもしれません。だから坂本龍馬を題材に据えた作品には自然に手が伸びました。実は武田鉄矢さんも「私塾・坂本竜馬」という本を著しているんですよ。熱心な研究の末にまとめられており、別の視点での龍馬の魅力に触れることができます。そうそう、社会人になってからのことですが、研修で愛媛県の松山市で過ごしたことがありました。週末にはクルマを借りて高知までドライブし、わざわざ龍馬像を見てきたことも今となっては懐かしい思い出です。

目下、システム開発案件が立て込んでいて、読書に集中する時間をなかなかさけないのがもどかしいところ。それでも、チャンスがあれば本屋を巡るようにしています。いくつかの購買パターンがあるのですが、もっとも多いのは、ふと見て感動したテレビドラマの原作本を探すことでしょうか。例えば「光る壁画」。吉村昭氏の小説で、戦後まもない日本、まだ世界になかった内視鏡の開発に燃えた男達の話です。数年前にドラマ化されて、そちらを最初に見ましてね。これがもう、とても心を動かされるストーリーなんです。どうしても原作が読みたくなって、文庫本を手にした次第です。

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