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「言志四録」ほか-国分 板東 直人氏が選ぶ1冊

2009年8月28日(金)

これまで影響を受けた本を1冊挙げるとすれば、「言志四録」です。これは、佐久間象山や渡辺崋山を育てた幕末の儒学者、佐藤一斎の言葉をまとめたもので「言志録」「言志後録」「言志晩録」「言志耋録」という4つの語録から成っています。原本は漢文ですが、書き下し文と現代語訳を添えて解説している書籍がいくつかの出版社から出ていますよ。

言志四録 言志四録
佐藤 一斎 著、 岬 龍一郎 編訳
ISBN:978-4569642581
PHP研究所
1260円

言志四録に収められた一斎の言葉は、全1133条に上ります。毎日の通勤電車で、1日5条ずつ読み、考える。それを「今日の言葉」として手帳に書き付ける。これが私流の読み方です。全部読むには1年以上かかりますが、今まで3回ほど繰り返しました。内容が自分の“血肉”になっていることを感じます。

例えば、晩録13条の「一燈を提げて暗夜を行く。暗夜に憂うこと勿れ。只だ一燈を頼め」。私はこれを、「自分を信じて進んでゆけ」という意味に解釈しています。一燈とは、まさに自分自身のことなんですよ。信念を貫くことの大切さを教えられます。

生命の暗号」は3年前、IBMのユーザー会で著者の講演を聞いたのをきっかけに読みました。著者は、人の遺伝子には無限の可能性があると言います。ただ、大部分が能力を発揮しないのは、スイッチがオフになったままだから。ほら、よく「火事場のばか力」って言うでしょ。何かをきっかけに遺伝子のスイッチがオンになれば、人間はとんでもない力を発揮できるんです。

この本がおもしろかったので、書店や図書館で生命や遺伝子関連のコーナーに立ち寄るようになりました。そのうち、宇宙コーナーにまで守備範囲が広がりましてね。手にしたのが「宇宙人としての生き方」です。資源の枯渇や人口爆発は、地球人から見れば大問題かもしれない。でも、宇宙から見れば、地球人のことなんて知ったこっちゃない。今、地球に起きていることをもっと大きなスケールで考えよう─。そんな視点が新鮮でした。

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