[株価から見るIT企業の強みと弱み]

ノーカスタマイズに強み、会計パッケージで次の成長を目指す[ワークスアプリケーションズ(証券コード 4329)]

2009年11月19日(木)

ワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)の株価が徐々に値を戻しつつある。09年3月11日の安値3万3000円から直近の9月17日の終値は6万2600円と倍近く上昇。これはどこまで実力を反映したものだろうか。今後も株価は上昇し続けるのだろうか。同社の直近の業績および中長期的な展望をもとに考えてみよう。

ワークスアプリケーションズの強み

ワークスは、人事,会計、SCMといった企業の基幹システムで利用されるERPパッケージを開発・提供する。その最大の特徴は、カスタマイズの必要がないことだ。通常、ERPパッケージを導入する場合、企業固有の人事制度や会計制度などの業務内容に適応させるため、パッケージの修正が必要になる。これがカスタマイズだが、標準で提供されるパッケージ機能と業務内容と間に乖離があるほど、その工数および導入コストは増加する。ERPの導入費用が高騰する要因だ。

これに対しワークスは、同社のERPパッケージ製品「COMPANY」に様々な企業の商習慣や業務内容特性を取り込み、カスタマイズなしで対応することを基本コンセプトに据える。機能追加や法改正などの制度変更に対しては、定額の保守料金(年間でライセンス料の15〜20%程度)に全て含む。

HRでの成功パターン

ノーカスタマイズ+定額メンテナンス方式の最大のメリットは、コスト削減。特に大企業の場合、固有の業務内容を有するケースが多く、オーダーメード開発あるいはERPパッケージ+大規模なカスタマイズで対応せざるをえなかった。ワークスの場合、ノーカスタマイズ+定額メンテナンスであるため、従来の手法と比べて3分の1から5分の1の費用で導入可能という。

このコンセプトのもと、同社は1996年に人事(HR)パッケージを販売。「うちのような複雑な人事・給与体系の会社に、カスタマイズなしでパッケージが入るわけがない」という常識を覆し、2000年前後からHRの導入件数を拡大させてきた。経営戦略論でいう模倣困難性を活かして、2009年度(2009年6月期)におけるHRライセンス売上高は59.9億円まで拡大している。

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