[クラウド分解辞典−Amazon Web Services編]

【第3回】Elastic(伸縮性)な仮想サーバー−Amazon EC2とElastic Load Balancing

2015年6月24日(水)佐々木 大輔(クラスメソッド AWS コンサルティング部 部長/札幌オフィスエリアマネージャ)

第2回では、AWS(Amazon Web Services)を利用する際に不可欠となるネットワークサービスのうち、仮想プライベートネットワークを構築する「Amazon VPC」と、VPCとオンプレミス環境を閉域網経由で接続するためのサービスである「AWS Direct Connect」を紹介した。今回は、Amazon VPCの中に仮想サーバーを構築するためのサービスである「Amazon EC2」と、アプリケーションへのトラフィックを複数のAmazon EC2仮想サーバーに自動的に分散するための仮想ロードバランシンサーである「Elastic Load Balancing」を紹介する。

 複数あるクラウドコンピューティングのサービスの中で、最もイメージしやすいのが仮想サーバーだろう。「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」が、AWS(Amazon Web Services)が提供する仮想サーバーサービスである。AWSが多くのサービス名称に冠している「Elastic」は「伸縮性が高い、弾力性がある」という意味で、それぞれのサービスはElasticになるよう設計されている。

 クラウド以前の2000年代前半までは、1つのハードウェアを1つのサーバーが占有する物理サーバーの利用が主流だった。それが2000年代中盤頃から、ハードウェアリソースの有効活用に加え、消費電力や運用管理コストの削減、物理的な専有面積の省スペース化を目的に、1つのハードウェアを複数のサーバーで共有する仮想サーバーの利用が大きく増加した。

 そしてクラウドコンピューティングでは、物理的なハードウェアを自ら所有することなく、仮想サーバーを利用できるようになっている。さらにAWSでは、アプリケーションへのトラフィックを自動的に分散するロードバランサーも、同様に仮想サービスとして提供されている。「Elastic Load Balancing」である。

増減可能な従量課金で柔軟性が高いAmazon EC2

 EC2の大きな特徴が柔軟性だ。時間単位の料金で利用でき、必要な時に必要なだけのリソースを確保できる。サービスの購入に煩雑な手続きは不要で、AWSの管理コンソールからボタンを数回、クリックするだけだ。そして、サービスが不要になれば、いつでも利用を止められる。料金は使った分だけしか発生しない。

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