[要求仕様の美学]

業務の粒度やアクターの役割を明確化し、システムの振る舞いをUMLで表現する(第12回)

2009年9月4日(金)

要求仕様に対するソフトウェア工学からのアプローチを解説する第2回である今回は、実際にUML図を作成する。自分だったらどう記述するか、考えながら読み進めてほしい。

[node:1113,title="前回"]、要求仕様書作成におけるUMLの意義について述べた。今回は、システム化の具体例を設定し、実際にUML図を作成していく。題材として、広告誌を発行するA社における新・広告編集システムを取り上げる。これは、原稿の入稿から編集、印刷に至るまでの業務プロセスを効率化することを目的にしたシステムである。

UML図の作成に先立ち、システム化の背景を説明しておこう。A社はこれまで、図1の業務フローに示すようにFAXを利用して原稿をやりとりしており、そのプロセスを管理するための「注文管理システム」を利用してきた。従来のこうしたやり方には、毎月の通信費がかさむという問題があった。さらに、A社では近くWeb広告に参入する計画だが、その際にも紙の原稿をベースにした編集作業は足かせになることが容易に予想できた。

図1 広告編集の業務フロー
図1 広告編集の業務フロー

そこで、A社はFAXに加えてデジタル原稿をWeb経由で送受信し、入稿から印刷までの工程を管理できる仕組みを整えることにした。通信費削減のほか、紙に印字された情報をパソコンに入力する手間をなくすことも、新システムの狙いである。

以上の経緯を踏まえたうえで、A社の新システムを「ユースケース図」「クラス図」「シーケンス図」という、UMLの代表的な3モデルで表現していく。

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