[事例ニュース]

日本下水道事業団、画像認識技術で下水管の劣化を検知するシステムを検証中

2014年2月17日(月)IT Leaders編集部

日本下水道事業団は、下水道管路の効率的な改築・長寿命化を目的とする管路マネジメントシステムを、NECと共同で構築。2013年8月から、船橋市でフィールドテストを実施中だ。フィールドテスト期間は、2014年3月まで。

現在、国内の下水道管路の総延長は約45万kmに達する。そのうち約1万kmが、下水道管路の標準的な耐用年数とされる50年を超過。これに伴い、管路の老朽化に起因する道路陥没が全国で多発しており、その対策が焦眉の急となっている。

しかし、地中に埋設された管路の劣化状態を把握するには多大なコストがかかる。下水道施設への建設投資額の約4分の3を、そうした作業が占めると言われるほどだ。

そこで日本下水道事業団は、ロボットを利用して管路の状態を効率的に把握し、管路の劣化を早期に発見。事故を未然に防止できるシステム作りに踏み切った。

実はこれまでも、管路内の撮影にロボットを使っていた。しかし、撮影した映像を作業員が目視で確認し、発見した不具合個所を記録する方式だった。加えて、ロボットの駆動時間に限界があり、1日に調査できる距離は200~300mにとどまっていた。

テスト中のシステムは、カメラやセンサーを搭載した専用ロボットで管路内を調査。収集したデータをサーバーに集約し、分析する仕組みだ。具体的には、日本下水道事業団の業務ノウハウをNECの画像認識ソフトに組み込み、ロボットが撮影した映像から不具合を自動検出できるようにした。目視による画像確認と比べて業務効率を大幅に改善できるほか、調査精度のばらつきを抑制できるという。

新たな調査用ロボットは、小型・低消費電力型のCPUを搭載するほか、バッテリを内蔵する。さらに、独自の高張力ケーブルを採用。こうした工夫により、ロボットの走行可能距離を1日1000mに延ばせるという。

プロジェクトの概要
ユーザー名 日本下水道事業団
業種 地方共同法人
導入システム 管路マネジメントシステム
導入目的 老朽化した下水管路の早期発見
導入時期 2013年8月からフィールドテスト実施中

日本下水道事業団、画像認識技術で下水管の劣化を検知するシステムを検証中日本下水道事業団は、下水道管路の効率的な改築・長寿命化を目的とする管路マネジメントシステムを、NECと共同で構築。2013年8月から、船橋市でフィールドテストを実施中だ。フィールドテスト期間は、2014年3月まで。

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